職場環境の整備

職場環境の整備

DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の浸透

役職員一人ひとりの多様な背景やキャリア、価値観を認め合い、掛け合わせることで、これまでにない発想や新感覚を生み出す「DE&I」を一層促進し、地域社会の発展とグループの持続的成長、企業価値の向上につなげます。

人財の多様化(多様性を広げる取り組み・地域の雇用を広げる取り組み)

従来から取り組んでいる女性の活躍推進や障がい者の雇用拡大のほか、ベテラン人財の活躍推進、キャリア採用・外国人や留学生などのグローバル採用に加え、他社からの副業の受入、専門性の高いプロ人財、スポーツ&アート採用(パラアスリート採用)、高卒採用の再開など、多様な知見・経験を有する人財を積極的に受け入れています。

※2021年度採用者206名、うちキャリア採用者15名(キャリア採用在籍者85名)
静岡銀行グループでは、中核人財の登用等における多様性の確保に向けて、女性・外国人・中途採用者の管理職比率の目標を設定し、その実現に向けた人財育成、環境整備を進めており、コーポレートガバナンス報告書において開示しています。

地域の雇用を広げる取り組み

スポーツ&アート採用

金融にとどまらない新たな知見・経験を有する人財の確保と地域の雇用創出に向けて、地域スポーツ団体等の所属選手を採用しています

パラアスリートの支援

2021年6月、パラアスリートである車いすラグビー競技の若山英史選手(東京パラリンピックにて、銅メダルを獲得)を採用しました。

高卒採用

銀行で働きながら大学での学業を両立し、人財育成と地域における雇用創出を実現しています。。

多様性を広げる取り組み

キャリア採用

複雑化する顧客ニーズに対応するため、即戦力となる金融・非金融領域の経験者を積極的に採用

グローバル採用

経済のグローバル化に対応するため、国内外問わず、課題解決力を有する人財を確保するためグローバル採用を強化

副業者の受入

グループにはない知見を積極的に受け入れるため、異業種を本業とする副業者を採用し、リモートワーク等の柔軟な働き方を通じて活躍を促進

ベテラン人財の活躍推進

業務のノウハウの伝承やスキルの底上げを図るため、再雇用者の雇用上限年齢の引上げや新たな職務開発など、ベテラン人財の活躍機会を拡充

女性活躍推進への取り組み

女性の活躍を推進するため、指導的地位(課長級以上の役職者)にある女性比率について「2024年3月末までに22%以上」・「2031年3月末までに40%以上 」を目指すとともに、女性のキャリア開発・マネジメントを担う人財の育成に力を入れ、積極的な配置・登用に取り組んでいます。

女性役員の比率

一般社団法人日本経済団体連合会が推進する「2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする」ことを目指す「2030年30%へのチャレンジ」に賛同しています。

静岡銀行における女性役員は社外取締役・ 監査役にそれぞれ1名が就任しているほか、2022年4月に、執行役員1名が就任しました。グループ会社においても、代表取締役に1名が就任しています(2022年6月時点)。

男性育休取得率100%達成

2021年10月、育児関連施策を「いくさぽプログラム」と総称し各種制度を新設・拡充しました。

このほか、男性の家事参画を後押しする料理・育児等のセミナーの開催や育児・介護休業法改定にともなう研修を全マネージャー層向けに実施しました。今後も、本質的な育児休業取得の支援に努めていきます。

ダイバーシティ推進委員会の設置

2021年6月、DE&Iに関する活動を推進するべく、ダイバーシティ推進委員会を設置しました。多様な人財(キャリア採用者・グローバル採用者・副業者・スポーツ&アート採用者・ベテラン人財等)で構成し、グループにおける中長期的な多様性・公正性・包摂性の確保に向けて、役職員の理解と認識を深め、組織横断的な課題に対する施策を提言しています。

実施した施策
  • 各部署にダイバーシティ推進責任者(ally)を設置
  • 「育児参画等、テーマ別での座談会の実施、職場を越えたネットワークの構築
  • 「DE&I」への理解浸透のためのEラーニングや階層別研修等の実施
取り組んだ講習会テーマ
  • アンコンシャスバイアス
  • 育児介護休業法改正にともなう男性の育児参画
  • イントラパーソナルダイバーシティ
  • LGBTQと企業(Shizuginship共催)

障がい者の活躍支援

障がい者がやりがいや働きがいなどを感じながら、安心して働くことのできる就労環境を整備し、社会への参画を積極的に支援することを目的として、2019年10月にしずぎんハートフルを設立しました。

2022年4月時点の障がい者雇用率(グループ合算)は2.46%と法定雇用率(2.3%)を上回っています。

また、障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアチブ「The Valuable500」の考え方に賛同し、国内の地方銀行で初めて同イニシアチブに加盟しました。

ハラスメントの根絶

役職員のしあわせとやりがいを高めるため、ハラスメントの根絶に向けた対応を強化しています。また、全マネージャー向けの研修や、職場単位の勉強会を通じて、上司・部下が相互の意識のギャップ等について議論し、良好な職場環境の構築やコミュニケーションの向上を図っています。

Culture & Wellbeing Innovation

カルチャー&ウェルビーイング・イノベーション

2019年7月より、全役職員の柔軟な働き方を実現するための取組みとして「ワークスタイル・イノベーション」を推進し、フルフレックスタイム制度の導入など、さまざまな制度の導入・拡充を進めてきました。2023年4月からは、この取組みを「カルチャー&ウェルビーイング・イノベーション」へと発展させ、役職員一人ひとりのエンゲージメントとウェルビーイングの向上につながる施策を展開しています。

ワークスタイル・イノベーションの関連制度
  • フルフレックスタイム制
  • ライフスタイルセレクト制度
    (転居転勤の有無、職務区分の変更の有無)
  • グループ内外における副業の推進
  • 在宅勤務・サテライト勤務
  • ベテラン人財の活躍推進
  • 学び直し等のための休職・勤務措置制度
  • 海外赴任にともなう配偶者休職制度
  • ドレスコード廃止
2022年度に新たに実施した主な施策
  • 出生時育児休業等育児・介護休業法改正対応
    男性の長期休業と女性の早期復帰を支援する応援金(育パパ休業世帯応援金プラス)の新設等
  • 特別な事情がある場合の育休・短時間勤務等勤務措置制度の期間延長、休職制度の新設

仕事と私生活の両立支援

役職員一人ひとりがそれぞれの環境で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、仕事と私生活の両立を支援する制度を整備・拡充し、利用を促進しています。在宅勤務やサテライト勤務、フルフレックスタイム制の利活用により、就業時間等に制約のある役職員の能力開発や働きがいを向上させ、業務や私生活に合わせた自律的な働き方を推進しています。

全役職員の一層の柔軟な働き方を実現するため、2019年8月から取り組みを開始したワークスタイル・イノベーションを発展的に推進し、フルフレックスタイム制のほか、転居転勤や職務区分を選択できるライフスタイルセレクト制度を導入しました。

また、2021年度は観光庁「新たな旅のスタイル促進事業」のモデル企業として、ワーケーションの実証実験に参加しました。

Initiatives for Health Management

健康経営への取り組み

役職員の健康保持・増進を重要な経営課題と位置づけ、経営主導のもと、基本方針である「健康経営宣言」を定め、働きやすい環境づくりや役職員の健康づくりの支援に積極的に取り組んでいます。

健康経営宣言
  • しずおかフィナンシャルグループでは、基本理念「地域とともに夢と豊かさを広げます。」のもと、地域の総合金融グループとして、 質の高い金融サービスの提供を通じて、地域、お客さま、従業員、株主の夢と豊かさの実現を応援します。
  • 基本理念実現のためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康で生き生きと働き、個々の能力を最大限に発揮し成長を続けて いくことが重要です。
  • 従業員は最も大切な経営資源の一つであり、従業員の健康は、従業員本人や家族だけでなく、しずおかフィナンシャルグループ にとっても大切な財産です。
  • こうした認識のもと、しずおかフィナンシャルグループでは、従業員の健康保持・増進を重要な経営課題と位置づけ、働きやすい 環境づくりや従業員による健康づくりへの支援に積極的に取組む「健康経営」を推進します。

健康経営の取組みが認められ、「健康経営優良法人2023」の認定を受けました。

うぇるはぴプログラム

役職員一人ひとりが健康意識を高め、健康的な行動習慣を身に付けることで、企業の組織活性化と生産性向上を目指すプログラムです。健康増進につながる行動等で付与されたポイントを福利厚生制度に利用できる仕組みとし、自律的な健康への取り組みを促進しています。

  • 健康管理アプリ「カロママプラス」の導入
  • 「カフェテリアプラン」の導入
  • 生活スタイルや価値観に合った福利厚生メニューの拡充(人間ドック補助やスポーツ施設、宿泊施設との提携など)

えこちゃりサポート制度

健康増進支援や環境負荷の軽減、災害時における交通機能の維持等の観点から、自転車購入費用を補助し、自動車やバスなどから自転車への通勤手段の切り替えを推奨しています。