外国為替取引に関する基本方針

外国為替取引に関する基本方針

2022年09月30日

【序文】

  1.  「外国為替取引に関する基本方針」(以下、「本方針」といいます)は、グローバル外為行動規範(※1)に即して外国為替取引業務へ取組むにあたり、株式会社静岡銀行(以下、「当行」といいます)が、お客さまとの外国為替取引を行う際の当行の役割や取引の取扱いなどについて定めたものです。
  2. ※1国際決済銀行(BIS)における作業部会により、外国為替市場における適切な慣行に関する一連のグローバルな原則を示したものを指します。
    最新のグローバル外為行動規範(和訳)は東京外国為替市場委員会のホームページより閲覧が可能です。(https://www.fxcomtky.com/coc/)別ウィンドウが開きます

  3. 1.当行は、お客さまとの外国為替取引に際し国内外で適用される法令、市場規範および適切な慣例を遵守します。
  4. 2.本方針は全てのお客さまを対象としていますが、本方針の内容がお客さまと個別に契約・合意した内容と異なる場合、お客さまとの個別の契約・合意した内容が優先されます。

【お客さまとの外国為替取引における当行の立場】

  1. 1.当行は、別段の個別の合意がない限り、原則としてプリンシパル(※2)の立場で外国為替取引業務に従事します。当行は、お客さまの代理人、受託者若しくは金融アドバイザー又はそれらに類似する立場において行動するものでありません。
  2. ※2取引当事者として、自らが取引の相手となる市場参加者を指し、オーダーに関連するマーケットリスク、信用リスク等のリスクを引き受けて行動します。

  3. 2.当行が提供する相場状況や見通しに関する情報等は情報提供のみを目的とするものであり、特定の取引の勧誘を目的とするものではありません。お取引に関する最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。

【取引執行】

1. お客さまからのオーダーの取扱い

  1. (1)お客さまは、外国為替取引に関し、当行への連絡および発注手段として、電話、メール、社外のベンダーが提供する電子プラットフォーム等を利用することが可能です。

  2. (2)当行は、お客さまの取引に関するご要望を満たすため、特に明確に合意されていない限り、お客さまの注文をほかのお客さまの注文と同時に取り扱うか、時間順で取り扱うか、執行方法が電子取引によるか、注文を執行するかどうか、いつどのように執行するか、一部又は全てを実行するかなどについて、合理的な裁量を有します。

  3. (3)当行は、お客さまからのオーダー内容が、取引状況やマーケットの状況等を鑑み、お客さまにとって不適切である、またはマーケットの機能を歪める恐れがあると判断した場合など、オーダーをお引き受けできない可能性があります。

  4. (4)当行は、ほかのお客さまの注文を執行していること及びお客さまの注文と同時に、又は合計してほかの取引を執行していることを開示する義務を負いません。

  5. (5)当行が外国為替取引を執行するにあたり、当行とお客さま、またはお客さま同士の利益が相反する可能性があります。当行は外国為替取引に関して、誠実に業務を履行し、また、外国為替市場に適用されるあらゆる法律、規則及び規制を理解し遵守します。

  6. (6)当行がお客さまの注文の執行(一部又は全てを問わず)が完了したと判断したことをもって取引約定となり、マーケットリスクは取引が約定されたタイミングでお客さまに移転されます。

  7. (7)当行は、当行自身の為替の持高(ポジション)を保有しており、当該持高のリスク管理等の目的でお客さまとのお取引を行う前または同時に、市場で取引を行うことがあります。当該取引を行う場合は、お客さまに不利益を与える、又は市場を混乱させる意図は持たずに行います。

  8. (8)リスク管理、流動性の確保そのほかの理由により、お客さまの指値注文等に近い水準でほかのお客さまの取引が執行される可能性があります。また、ほかのお客さまの取引執行が為替レートに影響を与え、お客さまの注文の条件を発動させることがあります。

  9. 2. 取引価格の決定方法
  10. (1)別段の合意がない限り、お客さまの最終的な取引価格は、マークアップ(※3)を加えた価格(オールインレート)となります。マークアップを決める要素は、取引条件(通貨、金額、期間)、市場環境、お客さまとの取引状況、信用状況等があります。

  11. (2)同一又は類似の取引においても、異なる取引価格となることがあります。

  12. (3)当行は、取引から得る当行の収益額及びオールインレートの内訳を開示する義務を負いません。指値注文の場合、市場実勢が指値価格に到達したとしても、マークアップを含んだレートでは到達していない等、注文が執行されないこともあります。
  13. ※3当行が引き受けるリスク、発生する費用及びお客さまに対して提供するサービス等の対価として当行がいただくスプレッド又は手数料を指します。

  1. 3. しずぎん外為WEBサービスについて(以下、「外為WEB」といいます。)
  2. (1)当行が提供する外為WEBのご利用にあたっては、利用規定や利用ガイドを合わせてご確認ください。
  3. (2)お客さまが外為WEB上で出すオーダーはラストルックと呼ばれる実務慣行の対象となることがあり、電子取引において、当行が取引価格を呈示し、お客さまからの取引依頼をお引き受けするまでの間に、市場実勢の価格が当行にとって不利に動いた場合等、リスク管理上の理由で当該取引をお断りすることがあります。

【情報の取扱い】

  1. 1.当行は、お客さまに関するお取引を含む情報について、関連する法令、当行の情報の取り扱い方針に基づき、守秘義務を遵守いたします。
  2. 2.当行は、機密情報への不正なアクセスや不正使用を防止するため、アクセス制限の設定およびその他の方法によって厳正な情報管理を行っております。取引に係る市場への影響の評価や与信リスク管理、マーケティングの目的のために内部で情報を共有することがあります。
  3. 3.当行は、お客さまからのオーダーの受付や執行の時刻等についても取引の形態に応じ、可能な限り速やかに記録する態勢としています。
  4. 4.リスク管理上、法務・コンプライアンス上、当該情報を受領する正当な理由がある外部の関係者に限り、お客さまの情報を開示する場合があります。当該開示には以下の特定の場合を含みますが、この限りではありません。

(1)他の市場参加者に対して、取引執行等のために必要な範囲において開示する場合
(2)お客さまの同意がある場合
(3)関連する法令、規制に基づき公開することが義務付けられた場合
(4)関連当局から要請された場合
(5)機密情報を保護するという条件で、アドバイザー又はコンサルタント、システムベンダー等に対して開示する場合等

  1. 5.当行はお客さまの注文および執行された取引に関する情報を、適切に合算し匿名化、集約化したうえで、他の関連する市場情報とともに、マーケットカラー(※4)として分析し、社内で共有または第三者に対して開示する場合があります。
  2. ※4市場の全体的な状況及びトレンドについて、市場参加者間で共有している見解のこと

【本基本方針の改定】

本基本方針は、外国為替市場に適用される法律、規則、規制及び当行を取り巻く環境の変化等に鑑みて、改定する可能性があります。本基本方針を改定した場合には、当行のホームページへ掲載することによりその旨を通知します。

以上

グローバル外為行動規範への遵守意思表明PDF
ディスクロージャーカバーシートPDF