金融機関コード 0149
静岡駅から東海道本線下りで2駅先の「用宗駅」。そこから歩いて10分ほどの漁港付近は、週末になると新しくできたジェラート店やどんぶり屋の前に行列ができる。
県外ナンバーの車も目立ち、このまちが今、特別に注目されていることがわかる。
その用宗に、今冬、温泉ができる。
変わりゆく用宗、その仕掛け人である、CSA不動産 小島社長にお話を聞いた。
用宗には海・山・川などの魅力的な静岡の観光資源がコンパクトに詰まっています。用宗の最大の資源はなんと言っても細い路地と海水浴場と漁港。これらは欲しいからといって、今日、明日に新たに作れるものではないんです。そして、路地裏の日常の風景も、立派な資源です。路地裏にいるおばあさんや、猫、それから無人販売なんかも。昔からの住民にとっては、毎日見ている日常の風景でも、よその人から見れば非日常のものになる。こうした風景は、離島に行けば見られるけど、行くのは大変でしょ。それが、静岡市の中心部から電車で2駅・7分、たったこれだけしか移動しないのに、用宗にはあるんですよ。静岡市の魅力を発信するスタート地点としては最適な場所でした。なにより、用宗はメッセージ性があるんです。最終的には、用宗だけでなく静岡市を世界的な観光地として海外の人にも認知してもらいたいと思っているんです。
観光客を呼べる店が欲しいけど、基本的に今はまだチェーン店は呼びたくない。これが基本ですね。地元の人が経営する店や実績のある個店を増やしたい、せっかくならオリジナルの店はどうだろうと、まず自社で成功実績をつくり、その後で個店を誘致していくことにしました。店舗経営の経験はないけれど、基本的には“やってできないことはない”が信条ですから。実は『日本色』で働くスタッフも、宿泊施設で働いた経験はないんですよ。
ここに人を呼び込むために何が必要なのか、と考えた時に、当然宿泊施設だろうと思いました。ただ、いわゆる観光地にあるべき飲食店や観光施設もなければ、宿だけで人を呼び込むのは難しいんです。「日本色」の工事が始まった頃、その近くの海岸通りで居酒屋が空き店舗になっていて、これはイメージがよくないなと。私は不動産屋なので、じゃあこの物件で何をしたら土地の魅力がアップするかと考えるんです。そしてジェラート屋を思い付いて。お茶やいちごなど、せっかくなら地元の特産を使ったフレーバーを取り入れようと思ったのは、店舗設計のプランが始まってからです。そうして『LA PALETTE』は着想から3か月後にはオープンしました。
日本色 NIHON IRO(にほんいろ)
用宗の古民家をまるごと独り占め。
アーバン&レトロな一棟貸しの宿。
LA PALETTE (ラ パレット)
静岡の厳選食材を使用。無着色無香料の本格派ジェラート店。
みなと横丁 (みなとよこちょう)
古き良き集いの場をリノベーション。
用宗漁港に臨む新グルメ横丁。
用宗みなと温泉 (もちむねみなとおんせん)
天然温泉×出来立てクラフトビール。
至福の時を味わう大人の空間。
2018年12月オープン予定。