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狭いリビングを広く感じさせる間取り

近年、家の間取りを考える上で多くの人がキーワードとして挙げる言葉、それは“開放感”。土地に限りがあって広いリビングを確保できなくても、間取りを工夫することで開放的で明るいリビングを実現することができます。そこで最近家を建てたお施主さんが採用した4つのアイデアに注目して、リビングの間取りを考えてみましょう。

家を建てた先輩夫婦に聞きました! Q リビングまわりで採用した間取りは?
A 吹き抜け / 畳スペース / リビング階段 / ウッドデッキ

「20畳以上のLDKなんて無理!」という人こそ間取りの工夫を

一般的に4人家族の場合、「LDKは16畳以上、快適な広さは20畳以上」と言われています。ですが敷地の関係から、それを実現できる人は多くはないはず。でも空間の使い方や間取りの工夫次第で、広さを感じることができるのでご安心を。

IDEA01 吹き抜け

吹き抜け

立体的な広がりが気持ちいい、おおらかな空間に

上階の天井まで一体化してつなげる「吹き抜け」。吹き抜けは通常2階の位置になる場所に窓を大きく取れるので、光と風を取り込むことができます。だから日当たりが心配な敷地の場合には、特にオススメしたいアイデアです。

吹き抜けの最大の魅力は開放感。リビングが大きくとれないという間取りの場合、天井が低いor高いでは開放感が全く違ってきます。視線が上に抜けるので、狭くても閉塞感を感じずにくつろぐことができるでしょう。そして高さが2階部分まであることでリビングが自然と家の中心になり、家族が集まりやすいスペースになるはず。最近は、2階部分につくる採光のための窓を大きめにする家が多いようです。

ただ開放感がある一方、空間が大きくなるために光熱費が少し高くなってしまう可能性も。もちろん空調や建物の気密・断熱性によってカバーできるので、心配な場合は施工会社に相談してみるのが良いと思います。

薪ストーブ

薪ストーブやペレットストーブは家中を暖めてくれるので、吹き抜けのある家と相性が良いです

IDEA02 畳スペース

畳スペース

リビングの延長で使える畳スペースは何かと便利

間取りを決める段階で「畳の部屋をどうしようか?」と迷う人も多いようですが、結果的に畳スペースを採用する人が多いようです。リビングに続く空間に畳スペースがあると、子どものお昼寝スペースとして使えたり、家族がゴロゴロできる憩いの場にもなります。

間仕切りがある・なしでも使い方が変わります。間仕切りを作らず小上がりにしてさりげなく空間を分けたり、建具でしっかりと間仕切る独立和室タイプにする場合も。まずは今の使い方と将来的な使い方の両方を検討して、暮らし方に合う形で取り入れてみてはいかがでしょうか。

間仕切り

間仕切りがあると、来客用の寝室として使うこともできます

IDEA03 リビング階段

リビング階段

リビングの開放感はもちろん、コミュニケーションUPにも

階段をリビング内に設ける「リビング階段」を採用する人が増えています。視線が上階にまで伸びるので、リビングがより大きく開放的に感じられます。何より家族とのコミュニケーションが増えるのが大事なメリット。子どもが大きくなった時に、玄関から顔を合わすことなく2階に上がってしまうという状況を防ぐことができます。

階段のデザインもリビングの雰囲気に大きく影響します。スタイリッシュにしたいならスケルトン階段、男前インテリアにしたいならブラックの鉄骨&木材など、好みのテイストにするとインテリアとしても楽しめます。

IDEA04 ウッドデッキ

ウッドデッキ

リビングにゆとりがうまれるアウトドア空間

リビング続きのウッドデッキは、普段は洗濯物の干し場や子どもの遊び場として使えます。天気のいい休日は、ここで朝食を食べたりバーベキューをしたりと、家族で楽しく使う機会が増えてくると思います。

ウッドデッキを作る時のポイントは、リビングの床の高さと合わせること、そしてリビングの床材とデッキ材の貼る方向を揃えること。この2点を意識すると視界が屋外に抜けるので、リビングをより広く感じることもできます。

ウッドデッキ

家で一番広いスペースのリビングは、家族の過ごし方を決める大事な空間になります。
上記4つのアイデアは、開放感のあるリビングを作るポイントになってきます。
まずは家族みんなの理想や今後の暮らし方などを十分に相談した上で、
自分たちに合った心地よいリビングを作ってみてください。