住まいのことが、ピタッと分かる記事いろいろ。
家事ラクな住まいの作り方
オシャレなデザインも大事ですが、家族が毎日生活する上で大事になるのが“家事がラクな住まい”かどうか。そのために、まずは今の住まいの家事に関するメリットとデメリットを書き出し、どこを改善したら快適になれるか考えてみましょう。ポイントは“動線と収納”。家事がスムーズになる動線を参考にして、後悔のない住まいを実現しましょう。
“動線と収納”を工夫すると、面倒な家事も楽しみに!
毎日の家事も移動距離(動線)が短く、必要なモノの出し入れ(収納)がしやすければ労力も減らせます。自分らしい家事スタイルが反映された動線&収納は、日々の家事が気持ちよくできますよね。それはまさに“一生の宝物”。
気持ちにゆとりが増えれば家族との会話も増え、家で過ごす時間がますます好きになれるはず。ぜひ積極的にプランづくりに関わって、ラクにスッキリ片付く家を実現させましょう。
パントリー

キッチンをキレイに保つ秘訣は大容量のパントリー
家の中で一番モノが増えやすい場所といえばキッチンまわり。キッチン隣接の食品庫=パントリーがあると、食品や飲料のストックがラクに収納できて便利です。ポイントは扉をつけないオープンな棚にすること。ひと目で“何が・どこに・どれくらい”あるのか把握できるので、買い忘れや重複買いを防ぐこともできます。
棚の奥行を30~40cm程度にすると、出し入れがしやすくて便利です。ウォークインタイプであれば、棚の奥行に加えて、人が通れる60cmのスペースが確保できればOK。棚板はレールなどで間隔を変えられるようにしておくと、モノの高さに合わせて自由に調節することができます。

スペースがない場合は、収納力があるキッチンを選ぶか、飾りながら収納できる壁面収納をつけると収納力がアップします
家事カウンター

リビングの中に落ち着く居場所がある幸せ
家計簿の作成、パソコンを使った作業、ミシンを使った裁縫など、家事の中でも細々とした作業は多いもの。リビングの中に家事専用カウンターがあれば、帳簿付けやネット検索なども家事の合間にすることができます。
イスに座って作業する台がダイニングテーブルだけだと、食事の前後は全て片付けなくてはなりません。でもちょっとしたカウンターがあれば、しばらく作業途中にしていても家族から苦情が来ないというのもメリットです。

お子さんの宿題をチェックするスペースとしても役立ちます
リビング収納

収納するモノに合わせて奥行を変え、出し入れしやすい工夫を
スッキリしたリビングにする秘訣は、適材適所に収納スペースを作ること。写真のように壁面を使って、“みせる収納”としてインテリアの一部にするのもひとつの手です。奥行を浅くすれば、文房具や薬、電池等の細かなモノも出し入れしやすくなります。逆に奥行が深いスペースには、季節家電や掃除機を収納することができます。
中身を見せたくない場合は、同じボックスを並べるとスッキリとした印象になります。ラベリングをして家族がどこに何があるかわかるようにしてあげると、片付けもしやすくなります。

コートや小物を掛けるスペースがあれば、出かける時の動線もスムーズに
洗濯の動線

使いやすい洗濯動線は家族ごとに違うもの
洗濯をどこに干すか、またはどの時間帯に干すかでランドリースペースの場所が変わってきます。帰宅後に寝室で着替えるなら寝室の近くに、複数の家事を同時進行したいならキッチンの近くに。部屋干し派なら室内のモノ干し場が必須ですが、外干しならバルコニーの近くの方が便利……など。我が家流のスタイルを考えて、一番自分がラクに洗濯ができる場所を考えてみてください。

雨の日はどこに干すか、それも事前に考えておくと失敗がありません
キッズコーナー

“散らかしてもいい場所”を作ってストレスフリーに
子どもが小さい頃は、目の届くリビングで遊ばせるのが安心です。でも気がつくと床いっぱいにおもちゃが散乱!という事態を避けるために、最初から散らかしていいキッズスペースを作っておきましょう。遊ぶ場所としまう場所を近くに設けることで、自然と片付けの習慣が身につきます。収納グッズやマットなどを使ってキッズスペースの仕切りを作ることで、散らかっていても気にならなくなるものです。

黒板やホワイトボードなどのアイテムがあれば子どもとのコミュニケーションツールに
家事ラクな住まいにするには、家族の生活習慣や1人ひとりのクセを把握するのが必須条件。
そこから無理をしなくても家事がラクになれる動線や収納を考えていきましょう。
もし具体的なアイデアが浮かばなければ、先輩施主に聞いてみるのも手。
たくさんの実例を知ることで、自分らしい“家事ラク動線”が見えてくるはずです。