金融機関コード 0149

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「大切なのは移住の具体的なイメージ」
首都圏の共働き夫婦が、静岡県熱海市へ移住

東京から電車で1時間。海辺を散歩し、
その日に収穫した野菜で朝食を摂り、仕事をする。

東京駅から新幹線と電車で約1時間。熱海駅のすぐ先にある伊豆多賀駅は最寄りに長浜海浜公園があり、夏は海水浴客で賑わう南熱海と呼ばれるエリアです。そこからほど近い場に中屋香織さんの自宅兼仕事場があります。

「毎朝、海辺で1時間ほど散歩をして、家の裏にある畑に行き、収穫した素材で朝食づくり。それから東京勤務の夫と子どもを小学校に見送ってから自分の仕事を始めます」。

歩いて10分ほどの海岸を毎朝1時間散歩。ヨガをすることもあるそう。家の裏には畑もあり、朝食の素材になることも。

そう話す中屋さんは、2017年に神奈川県からここ静岡県熱海市へ移住。現在は、ご自身の体験も活かして自分らしく暮らす相談を行う「ライフスタイルデザイナー」として移住やライフスタイル、住居探しの相談を受けています。

「働いてお金を稼ぐことで自信をつけようとしていた昔の自分に言いたいのは、お金だけでは幸せにはなれないよ、ということでしょうか」。

仕事でも使うというリビングの窓から相模湾が見渡せます。

「バリキャリ」だった自分。
病気を患い、自身と向き合うきっかけを手に入れる。

中屋さんは東京の大学を卒業後、音楽業界を経て、中古マンションの買い取り・再販業界の企業へ就職しました。「不動産業界は男女の差もなく成果主義志向で、当時の私には合っていました」と話す中屋さんは、当時の自身を振り返り「バリキャリ」と評します。「お金を稼ぐことで、自分の存在価値があると感じていました」。その考えは結婚、出産を経てもあまり変わらなかったのだとか。しかし2013年に乳がんを患い、病床で仕事や収入だけを追うこれまでの考え方は自分らしくないのでは思い至ります。

「当時は神奈川県のベッドタウンに住んでいましたが、共働きで毎日忙しくしていることは本当に自分らしいことなのかと考えました。子どもといる時間も少なくなってしまうことも考えると、この暮らし方は違うのではないかと」。

もともと不動産業に関わっていた中屋さんは、自分のライフスタイルを見直す上で移住の検討をし始めます。「不動産仲介業も仕事でしていましたが、そのときお客さまのご要望に合わせて1日約3,000件の物件リサーチを2年間続けた結果、都心でお客さまのご要望と予算感をマッチさせる難しさを痛感していました」と話し、「私たち家族も、戸建てで余裕のあるスペースが欲しいと思っていたのですが、都心では高額すぎて手が届きません。自分らしく暮らす家を考えたときに、もうすこし暮らすエリアを広範囲に考えてみようとしたのです」。

中屋さんは、自分自身の経験を通じて、他の移住や暮らし方で悩んでいる人たちを笑顔にしたいと話します。

移住検討のポイントは
具体的なイメージをどこまで築けるか?

不動産業界の経験も長い中屋さんは、移住先検討、そして移住にあたり以下のポイントに重点を置きました。

<中屋香織さんの移住検討時のチェックポイント>
・家族は納得できるのか
・無理のない予算で住めるのか
・自分らしい生活ができるのか

一つ目の「家族は納得できるのか」について、当初は中屋さんのご実家がある静岡県浜松市と当時住んでいた神奈川の二拠点暮らしを考えていたそうです。旦那様は都内でお仕事もあり、週末だけ浜松に来るということをお試しでやってみたのだとか。しかし、お子さんが「毎日パパと会いたい」と泣き出してしまい、これは家族にとってよくないと東京にも通える範囲で物件探しを始めたそうです。「当初は千葉の房総エリアも考えたのですが、そうすると今度は浜松の実家から離れてしまう。親も高齢になってくれば、なにかあればすぐ行ける場所にいたいと考えました」。

二つ目の「無理のない予算で住めるのか」は、自分の将来設計を考える上でも重要です。「自分がこういう暮らしをしたいと思っても、そこに無理があると生活水準を維持するために疲労困憊してしまいます。自分らしく働いて、暮らしていくためには初期費用や維持費はどのくらいで、と細かくシミュレーションを立てることが大切です」と話し、ご自身も2,600万円を上限として物件探しを始めたそうです。

三つ目の「自分らしい生活ができるのか」について、中屋さんは「長年不動産業に関わってきた延長線上としてまちづくりに関わっていきたいと思っていました」と話し、移住先を探していた2016年の夏、熱海市で行われた「ATAMI2030会議」※1に参加したことをきっかけに熱海への移住を決断しました。「会議の席で、熱海に移住したいので場所を教えて欲しい、と言って案内してもらいました」と当時を振り返ります。さらに、自分自身が移住したら何をしたいのかということをリストにしていたと話します。

ご実家の浜松市から近く、かつ旦那様は東京へ通勤が可能、そしてご自身が関わりたいまちづくりにも参画できそう??まさに、中屋さんのライフスタイルにマッチしていたのが熱海だったのです。「大切なのは、移住した後の生活をどこまで具体的にシミュレーションできるか。裏を返せばシミュレーションできれば、移住で困ることはまずありません。私も今の生活が最高ですし、それは移住前にイメージしていた通りです」。

部屋にあるハンモックで本を読んだり仕事をしたりすることも。本は移住や暮らし方にまつわるものがそろう。

テレワークにより都心と地方の距離感は縮まってきた

コロナ禍によって、テレワークが普及、在宅時間が増えることで中屋さんと同じように自分自身について考える人も増えたのでしょうか。現在、中屋さんのもとには多くの移住相談がやってくると話します。「ご相談してくる方は大きく2タイプあって、1つは情報収集をしすぎて整理がつかなくなって相談にいらっしゃる方、もう1つは漠然と移住について考えている方」と話し、コロナ禍によって後者が圧倒的に増えてきたとのこと。

移住に興味のある人たちにセミナーなども行っています。

「自分らしい生き方を、仕事をしながらできる時代になりつつあるように思えます。ただ、皆さんお金のことは悩まれますよね。例えば住宅の購入における資金面はもちろん、自分自身がどのような働き方でお金を稼いでいくのかなどよくご相談を受けます」。

テレワークの普及で都市と地方で働く人たちの距離感は縮まりました。副業を通じて地方の人と出会い、都市部の本業で得られないスキルを磨く人もいれば、地方へ移住し副業を得て子育てをしながら収入を増やす人も増えてきました。気になる初期費用である住宅購入なども、移住者向けのローンなどを活用できる状況です。静岡銀行では、移住に伴う費用に対応した「しずぎんテレワーク・移住応援ローン」を用意しています。中屋さんのように、あらためて自分の働き方、暮らし方について考えてみませんか?

※1「ATAMI2030会議」:2030年の熱海をどういうまちにしたいか、どういう方向で動くべきかを考える公開型の会議。2016年にスタートしてさまざまなテーマについて語られています。

中屋 香織

ライフスタイルデザイナー/宅地建物取引士/Atami Stayle(アタミステイル)代表。2017年に神奈川県から静岡県熱海市に家族で移住。移住相談や移住コンサルティング、空き家相談を行う。南熱海エリアだけではなく、静岡県の移住について広範囲にサポートする。静岡県浜松市出身。

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