2025年04月30日公開(2025年04月30日更新)
カードローンの金利とは?仕組みや利息との違い、計算方法などを解説
#カードローン
#金利・利息
2025年04月30日時点の情報となります。


■ Profile
荒木 和音(あらき かずね)
保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
カードローンを活用する際、「金利や利息の仕組みがよく分からない」「利息はどうやって計算すればいいのだろう」などと悩む方は少なくないでしょう。
カードローンの金利は、毎月の返済額や最終的な返済総額に大きな影響を与えますが、金利への理解を深めておけば、無理のない返済計画を立てやすくなります。
本記事では、カードローンの金利とは何か、その仕組みや利息との違いを詳しく解説します。
1. カードローンの金利の仕組み
金利は、借りたお金に対して支払う利息を計算するための基準となるものであり、返済計画を立てるうえで欠かせない要素です。まずは、カードローンにおける金利の基本的な仕組みを解説します。

1.1. 金利とは?
「金利」とは、借入金額に対して支払うべき利息の割合を示すものです。金融機関が融資のリスクや運営コストなどを考慮して設定します。
年率で表示されるのが一般的で、たとえば「年10%」と表示されている場合、1年間で借りた金額の10%を利息として支払う必要があります。
1.2. 法律により上限金利が決まっている
カードローンの金利は、「利息制限法」によって上限が定められています。利息制限法とは、借り手を保護する目的で金利の上限を規定した法律です。カードローンやキャッシングを提供する事業者は、利息制限法に基づき以下の上限金利で貸し付けを行わなければなりません。
- 元金の金額
- 10万円未満
- 10万円以上100万円未満
- 100万円以上
- 上限金利(年率)
- 20.0%
- 18.0%
- 15.0%
これらの基準を超えた金利を設定した場合、超過分は無効です。
詳しくは、利息制限法をご参照ください。
>> 利息制限法
1.3. カードローンの金利の決まり方
カードローンの金利は、主に以下3つの要素で決まります。
- 利用する金融機関
- 利用者の信用情報
- 利用限度額
カードローンを提供する金融機関は、それぞれ独自の基準で金利を設定しています。銀行系カードローンは低金利、消費者金融系のカードローンは高めの金利となることが一般的です。
また、金融機関は、信用情報をもとに過去のクレジットカードやローンの利用履歴、返済状況を確認し、個人の信用力を評価します。信用力が高い利用者ほど低金利で融資を受けられる場合が多く、信用力が低い場合はリスクを考慮して金利が高くなる傾向にあります。
さらに、多くの金融機関では、利用限度額が大きくなるほど低い金利が適用され、利用限度額が小さいほど金利は高くなる傾向にあります。
2. 金利と利息・実質年率の違い
カードローンの活用時には、金利や利息、実質年率という用語をよく耳にしますが、それぞれの意味や違いを正しく理解しておくことが大事です。
2.1. 利息とは?
利息とは、お金を借りたことへの対価として貸主に支払う金銭のことです。借入額と金利(年率)、借入期間に応じて計算され、金利が高くなるほど支払う利息も増加します。
2.2. 実質年率とは?
実質年率とは、利息だけではなく、借入にかかる諸経費を考慮して計算した実際の借入コストを年率で表したものです。
たとえば、100万円を借りて1年後に利息10万円を請求された場合、金利は10.0%です。ここで、さらに事務手数料と保証料をそれぞれ2万円ずつ請求された場合、実質年率は14.0%となります。
住宅ローンなどは事務手数料や保証料などがかかるケースも多いため、金利だけではなく実質年率も知ることで、より正確に費用の負担感を把握できます。
2.3. 【計算例付き】カードローンの利息の計算方法
カードローンの利息は、借入金額や金利、借入日数によって決まります。
利息を求める基本的な計算式は以下のとおりです。
利息=借入金額×金利(年率)×借入日数÷365日
※うるう年の場合は366日で計算
借入条件が異なる場合の利息額を比較してみましょう。
■ 金利15%、借入日数30日の場合
50万円(借入金額)×15%(金利)×30日(借入日数)÷365=約6,164円
■ 金利5%、借入日数30日の場合
50万円(借入金額)×5%(金利)×30日(借入日数)÷365=約2,054円
■ 金利5%、借入日数10日の場合
50万円(借入金額)×5%(金利)×10日(借入日数)÷365=約684円
同じ借入金額であっても、金利が15%から5%に下がると、利息額は約6,164円から約4,000円減少することがわかります。また、金利が同じ5%でも、借入日数が30日から10日に短縮されると、利息額はさらに減少します。
上記の計算結果からも分かるように、なるべく金利が低い商品を選び、借入期間を短くすることで、利息の負担を抑えられます。
3. カードローンの利息や返済負担を抑えるコツ
無計画にお金を借りてしまうと、返済が長引き、その分利息も多く支払うことになります。カードローンの選び方や使い方を工夫すれば、無駄な利息を抑え、返済の負担を軽くできるかも知れません。その方法をご紹介します。
3.1. 金利の低いカードローンを選ぶ
カードローンの金利は金融機関によって異なります。同じ借入額であっても、適用される金利の違いで総返済額には大きな差が生じるため、まずは金利の低い商品を選ぶことが重要です。
商品ごとに設定されている金利の幅は各金融機関で異なり、たとえば「年率3.0%~15.0%」のように表示されています。適用される具体的な金利は契約者の信用力や借入額に応じて決まりますが、基本的に金利が低ければ低いほど利息負担を抑えることが可能です。
3.2. 無利息期間を活用する
カードローンの中には無利息期間を設けている商品があります。契約後30日間無利息や初回利用時に限り1週間無利息など、内容は商品によって異なりますが、この期間内に借入額を全額返済できれば、利息負担を軽減できます。特に、給料日前の急な出費など、一時的にお金が必要な場合に便利です。給料日にあわせて無利息期間内に返済を終える計画を立てれば利息が発生しないため、余計な負担がかかりません。
ただし、無利息期間が終わると通常の金利が適用されるため、計画的に返済できる場合にのみ活用することが大切です。
3.3. 資金に余裕がある場合は、繰り上げ返済をする
手元のお金に余裕ができた場合や臨時収入があった際には、繰り上げ返済をすることで利息負担を軽減できる可能性があります。
カードローンの利息は、元金の残高に応じて日割りで計算されます。つまり、借りたお金が早く減れば、その分利息も少なくなる仕組みです。繰り上げ返済を行うと元金が減るため、支払う利息もその分少なくなります。ボーナスなど普段の収入以外でまとまったお金が手に入ったら、その一部を繰り上げ返済に回すとよいでしょう。また、毎月の生活費に余りが出た場合は、通常の返済額に少しプラスして返すことで、効率よく元金を減らせます。
ただし、一部の金融機関では繰り上げ返済に手数料が発生する場合があります。また、繰り上げ返済を優先しすぎて普段の生活費が不足しないよう、無理のない範囲で行いましょう。
3.4. 利息負担が軽減される場合は、借り替えをする
現在利用しているカードローンの金利が高い場合、いまよりも金利が低いカードローンに乗り換える「借り替え」を検討することで、利息負担を軽減し、返済総額を抑えられる可能性があります。
たとえば、年利15%のローンを利用している場合、年利10%のローンに借り替えることで返済総額を大幅に減らすことが可能です。
ただし、借り替え先のカードローンと新たに契約することになるため、審査が必要です。利用者の信用力や借入額などによっては希望する金利で借りられない場合もあります。
3.5. 複数のカードローンがある場合は、おまとめローンを活用する
複数のカードローンを利用している場合、それぞれの返済日程や金利が異なるため、管理が大変になることがあります。そんな時に役立つのが、複数の借り入れをまとめて返済するためのローン商品、おまとめローンです。
おまとめローンのメリットは、毎月何回かに分かれている返済を1回にまとめられる点です。また、おまとめローンの活用を機に返済期間を変更して、月々の返済額を減らすこともできます。家計に余裕が生まれることで、計画的に完済を目指せるようになるでしょう。
4. カードローンを利用する際のポイントや注意点
カードローンは急な出費に対応できる便利な金融商品ですが、活用にあたっては注意点もあります。安易に契約すると後から大きな負担が発生する可能性もあるので、以下でご紹介するポイントを押さえておきましょう。
4.1. 金利は適法か確認する
カードローンを活用する際、まず確認すべきは金利の適法性です。カードローンを提供する事業者が設定できる金利は、利息制限法と出資法によって上限が決まっています。
一般的に、借入額が少ない場合は15%〜20%程度の金利が適用され、これを超える場合は違法の可能性があります。違法な高金利を設定している悪質な事業者も存在するため、契約前に必ず金利を確認しましょう。
4.2. 実際の適用金利をきちんと把握する
金融機関の広告や説明では「年利〇%〜〇%」と幅を持たせて金利が記載されていることが一般的ですが、実際に適用される金利は、借入金額や申込者の信用状況などによって決定されます。提示された金利が契約書に明記されているかどうかをチェックし、不明点があれば事前に金融機関に問い合わせましょう。
4.3. シミュレーションを使って返済計画を立てる
カードローンを計画的に活用するためには、借入前に返済シミュレーションを活用することが重要です。シミュレーションを行うことで、毎月の返済額や総返済額の目安を事前に確認でき、自分の収入や支出に合った無理のない返済計画を立てられます。
多くの金融機関では公式ウェブサイトやアプリで返済シミュレーションを提供しているので、積極的に活用しましょう。
4.4. 遅延した場合リスクがあることを理解する
カードローンを活用する際は、返済を延滞するとどのようなリスクがあるのかを理解しておくことが大切です。
返済が遅れると、まず金融機関から督促の連絡が来るほか、カードローンの活用が一時的に停止され、新たにお金を借りることができなくなります。さらに、遅れた分には遅延損害金が発生します。基本的に遅延損害金の金利は通常の利息より高いため、延滞が続くほど返済額が膨らんでしまうでしょう。
返済の遅延が続くと、その記録が信用情報機関に登録されます。これにより、ほかのローンやクレジットカードの審査に通りにくくなる恐れがあります。
延滞を防ぐためには、返済日をきちんと把握し、確実に支払える返済計画を立てることが不可欠です。万が一返済が難しい状況に陥った場合は、早めに金融機関に相談しましょう。
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6. まとめ
カードローンを活用する際は、金利や利息の仕組みを理解し、計画的に返済することが大切です。利息の負担を抑えたい場合は、金利の低い商品を選ぶことや無利息期間を活用することなどを意識してみましょう。
適用金利や返済日をしっかり把握し、無理のない返済計画を立てることで、安心してカードローンを活用できます。静岡銀行の「セレカ」などのカードローンを上手に使い、もしものときにも安心できる暮らしをぜひ実現してください。