2025年04月30日公開(2025年04月30日更新)

お金がない時の対処法とは?NG行動やこれからできることについても解説

#お金の悩み

2025年04月30日時点の情報となります。

お金がない時の対処法とは?NG行動やこれからできることについても解説
荒木 和音(あらき かずね)

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荒木 和音(あらき かずね)

保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

「毎日お金が足りない気がして、貯金なんて夢のまた夢…」と感じることはありませんか?慢性的にお金が足りない状況が続くと、心にも生活にも余裕がなくなってしまいがちです。

しかし、慢性的な金欠や貯金ができない状況には、必ず原因があります。原因を見直し、少しずつ解決に向けた行動を起こせば、状況を改善することは可能です。本記事では、お金がないと感じた時の対処法や、やってはいけないNG行動を解説します。

1. お金がない・足りないと感じたら?

「お金が足りない」と感じると、ついつい焦ってしまいがち。しかし、そんなときこそ冷静に現状を把握し、問題の原因を探ることが大切です。
まずは、なぜお金が足りないのか、その理由を考えてみましょう。無駄遣いが続いていないか、大きな出費が重なったのかなど、原因を整理するだけで気持ちが落ち着き、対処法が見えてくることもあります。収入や支出を整理する中で、「意外と乗り切れるかもしれない」と前向きに考えられるケースもあるでしょう。

ここで気をつけたいのは、お金が足りないからといって、すぐに「お金を借りよう」と考えないことです。借金は一時的な解決になりますが、返済の負担が増えて家計がさらに苦しくなる場合もあります。

まずは自分で工夫できる部分を探し、小さな改善から始めることが、お金がない状態を抜け出すための第一歩です。

お金がない時の対処法とは?NG行動やこれからできることについても解説

2. 【お金がない時の対処法1】収支を見直す

お金が足りないと感じたら、まずは支出を見直すことが重要です。支出は自分でコントロールしやすく、少ない手間で大きな効果を得られる可能性があります。

2.1. 継続的に支出の記録をつける

最初のステップは、自分が何にどれだけお金を使っているかを把握することです。そのために、まずは支出を記録してみましょう。支出を洗い出すことで、どの項目に無駄が多いのかが見えてきます。無駄の多い項目ほど節約の余地があると考えてよいでしょう。

また、支出を記録しておくと、家計改善の効果を可視化できるため、節約のモチベーションを保ちやすくなります。

記録を継続するポイントは、ストレスなく続けられる方法を選ぶことです。家計簿を使うのもよいですが、レシートなどを写真に撮るだけで手軽に記録ができるスマートフォンの家計簿アプリも便利です。

2.2. 固定費を見直す

「固定費」とは、毎月ほぼ一定額がかかる支出のことです。代表的なものとしては、家賃、光熱費、通信費、保険料、サブスクリプションサービスの月額費用などがあります。

固定費は、一度見直せば節約の効果が継続するのが特徴です。契約しているプランや会社を乗り換える、不要なサービスを解約するなど、最小限の手間で大きな節約効果を得られる可能性があるため、最初に見直すことをおすすめします。

2.3. 変動費を見直す

「変動費」とは、毎月の支出が一定ではなく、その月の状況に応じて変動する費用のことです。代表的なものに、食費、日用品費、娯楽費などがあります。自分にとっての優先順位を確認し、減らしやすそうな項目から手をつけてみましょう。

たとえば、食費は外食を減らして自炊を増やすことや、まとめ買いをすることなどが効果的です。日用品はセールやネット通販を活用すると安く購入できる場合があります。

ただし、無理に切り詰めすぎるとストレスや健康への影響が出る可能性もあるため、バランスを保ちながら取り組むことが大切です。

3. 【お金がない時の対処法2】収入をアップさせる

お金がない時の対処法として、収入を増やすことも解決策の一つとしてあげられます。ただし、収入を増やす方法は、ある程度時間がかかることを考慮して、自分の状況や目標にあわせて適切な方法を選びましょう。

3.1. 本業で給与アップを目指す

本業で昇進や昇格を目指すことは、長期的に収入を増やすためには有効です。役職が上がれば基本給やボーナスがアップすることが多いため、安定した収入の増加が期待できます。

ただし、昇進や昇格にはタイミングやこれまでの実績といった要素が絡むため、すぐに収入アップにつながるとは限りません。資格手当が用意されている職場であれば、資格取得を目指してみるのも堅実な方法の一つです。

3.2. 転職を考えてみる

年収相場が高い業界や企業への転職を検討するのも良いでしょう。同じ仕事内容でも、業界や企業の違いで年収が大きく変わることがあります。スキルや経験を活かせる職場に転職できれば、大幅な収入アップが期待できるでしょう。

ただし、転職活動には時間や労力がかかるため、慎重に準備を進める必要があります。

3.3. 副業・単発のアルバイトで稼ぐ

副業や単発のアルバイトは、収入を増やす方法として有効です。週末に短時間アルバイトをしたり、スキルを活かした在宅ワークをしたりすることで、本業以外の収入が得られます。

ただし、体力的な負担が大きくなり、本業に支障が出る可能性もあるため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。また、副業が会社の就業規則で禁止されていないか確認をしておきましょう。

3.4. 不用品を売却する

急いで現金を得たい場合、不用品の売却を検討してみるのもよいでしょう。フリマアプリを使えば自宅で気軽に出品でき、高値で売れる可能性があります。

ただし、商品によってはなかなか買い手がつかないこともあります。手間をかけずに早く現金化したい場合は、実店舗のリサイクルショップなどを利用しましょう。高額な商品や価値の高い物であれば、質屋に入れて換金するという方法もあります。

4. 【お金がない時の対処法3】お金を借りることを検討する

収支の見直しや収入アップだけで解決しない一時的な出費の場合は、借り入れを検討してみましょう。ただし、お金を借りる際はリスクを理解し、計画的に利用することが重要です。

4.1. カードローンを利用する

カードローンは、銀行や消費者金融が提供する個人向けの融資サービスです。使いみちは原則自由で、限度額の範囲内であれば何度でも借り入れができるため、急な出費や生活費の補填など、さまざまな用途に利用できます。

担保や保証人不要で利用でき、スピーディーに現金を確保できる点も魅力です。オンラインでの申し込みに対応しているケースも多く、審査に通過できれば、申し込みから数日で借り入れができることも少なくありません。

ただし、借り入れ額が多い場合や返済が長期化した場合は利息が膨らみ、家計を圧迫する恐れがあります。そのため、利用前には返済シミュレーションを行い、毎月の返済額や完済までの総支払額を確認することが大切です。また、安定した収入がなければ審査に通らないこともあるため、収入状況を考慮して利用を検討しましょう。

以下の記事では、カードローンについてより詳しく解説しています。

>> カードローンとは?上手に利用するコツやメリット、注意点をわかりやすく解説

急な出費でお困りのときは、静岡銀行のカードローン「セレカ」が頼りになります。仮審査は最短30分で完了し、契約が終われば最短でその日に入金されるため、すぐにお金が必要なときに役立ちます。初めて利用する場合は60日間利息がかからないサービスがあるのも大きな魅力です。

静岡銀行の口座がなくても、運転免許証やパスポートがあればWebから申し込みできます。すぐにお金が必要な場合は、静岡銀行のカードローン「セレカ」の利用をぜひご検討ください。

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4.2. クレジットカードのキャッシングを利用する

クレジットカードのキャッシング枠を使うことで手軽に現金を借りる方法もあります。設定されている枠の範囲内であれば、ATMやインターネットを通じて自由に借り入れが可能です。キャッシング枠があらかじめ設定されていれば審査なしで利用できるため、急ぎの資金が必要なときに重宝するでしょう。

ただし、ショッピング枠しかないカードの場合はキャッシング枠を追加するための審査が必要となり、手続きに数日かかることもあります。また、カードローンに比べると金利が高めに設定されることが多く、返済期間が長引くと利息負担が大きくなる可能性があるため、計画的に利用することが重要です。

4.3. 親族に資金のサポートをしてもらえないか相談してみる

親族に相談して資金の援助を受けるのも一つの方法です。

ただし、金銭の貸し借りはお互いの関係を悪化させる原因にもなるため、トラブルを避けるために借用書を交わすことが大切です。借用書には、返済期限や返済方法、利息の有無などを明記しておきましょう。

5. 公的支援制度の利用も検討してみる

自分でできることを試しても生活が厳しい状況が続く場合は、公的支援制度を活用することを検討してみましょう。

たとえば、低所得世帯や障害者世帯、高齢者世帯を対象にした「生活福祉資金貸付制度」では、生活再建のために必要な生活費や賃貸契約時の資金を借りられる「総合支援資金」、緊急時に短期間の生活費を借りられる「緊急小口資金」などが用意されています。

また、再就職やスキルアップを目指す方を対象にした「求職者支援制度」では、月10万円の生活支援金の給付を受けながら無料の職業訓練を受けられます。

このほかにも、母子家庭や父子家庭を対象に就学資金や生活資金を貸付する「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」などもあります。

ただし、これらの公的支援制度には世帯収入や資産状況などの条件があり、誰でも利用できるわけではありません。また、手続きには時間がかかることも多いため、どうしても立ち行かなくなった場合の最後の手段として検討することをおすすめします。

6. 要注意!お金がない時のNG行動

焦りや不安から安易な行動を取ると、後々大きなトラブルを招く可能性があります。お金がない状況だからこそ、冷静に判断することが大切です。

ここでは、お金がない時にやってはいけないNG行動をご紹介します。

6.1. 支払いの滞納

家賃や公共料金、スマートフォン代などの支払いを滞納すると、生活に深刻な影響を及ぼします。家賃の滞納が続けば、最悪の場合、強制退去を求められる可能性があります。また、光熱費の支払いが滞るとサービスが利用停止となり、日常生活に大きな支障が出るでしょう。

特に注意が必要なのは、クレジットカードの支払いの滞納です。延滞が発生すると信用情報に傷がついてしまい、新たにカードを作ったりローンを組んだりすることが難しくなります。

「信用情報」とは、個人の借入状況や返済履歴を記録したものです。金融機関は、新たに融資を行う際、この信用情報を参考にして利用者の返済能力を判断しています。支払いが難しい場合は、滞納する前に契約先に相談し、支払いの猶予や分割払いの交渉を行いましょう。状況を早めに伝えることで、柔軟に対応してもらえる可能性があります。

6.2. 闇金や個人間融資の利用

お金がないからといって、闇金や個人間融資を利用するのは絶対にやめましょう。「闇金」とは、違法な金利で貸し付けを行う業者や無登録で貸金業を営む業者の総称です。「個人間融資」とは、SNSなどを通じて知り合った見知らぬ人同士で金銭の貸し借りをする行為を指します。

闇金や個人間融資では、利息制限法を無視した高額な利息を要求されることも少なくありません。さらに、返済が滞ると違法な取り立てや嫌がらせを受けることがあり、場合によっては個人情報を晒される恐れもあります。
一見正規の業者に見える場合でも、無登録の違法業者が架空の登録番号や他業者の登録番号を詐称して営業しているケースもあるため注意が必要です。

カードローンを利用する際は、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスを活用し、貸金業者が正規に登録されているかを必ず確認しましょう。信頼できない業者から借りることは絶対に避けてください。

>> 金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」

6.3. クレジットカードの現金化

「クレジットカードの現金化」とは、ショッピング枠を利用して商品を購入し、それを現金に換えることです。ただし、クレジットカードの現金化はクレジットカード会社の利用規約違反となるため、発覚すると強制解約される可能性があります。

また、現金化にあたって闇金まがいの法外な手数料を要求する業者も少なくありません。その場合、返済金額と比べて現金化で受け取る金額が著しく低くなってしまうケースもあります。闇金並みの搾取を受ける可能性もあるため、絶対に手を出さないようにしましょう。

6.4. ギャンブルで稼ぐ

お金がない状況を脱するためにギャンブルで稼ごうとするのはやめましょう。一時的にお金を増やせることはあるかもしれませんが、それを安易に収入源として考えるのは危険です。むしろ、負けが続き借金を重ねてしまい、さらに経済的に追い詰められるケースが少なくありません。

お金がないときこそ冷静に判断し、ギャンブルによる一発逆転を狙うのではなく、堅実な方法で経済状況の改善を目指しましょう。

7. お金がない状況をつくらないためにできること

お金が足りない状況を避けるためには、いままでのお金の使い方を振り返ったうえで、いざというときの備えを作っておくことが大切です。お金の管理方法を少し工夫するだけで、家計にゆとりを生み出せるかもしれません。

7.1. 生活費用と貯蓄用で口座を分ける

生活費用と貯蓄用で口座を分けて管理し、無駄遣いを防ぐ習慣を身につけましょう。

生活費と貯蓄用のお金を同じ口座で管理していると、つい使いすぎてしまうことがあります。生活費用の口座には必要な金額だけを入れ、それ以外は貯蓄用口座に移すようにすれば、自然と使い過ぎを抑えられるでしょう。

7.2. 先取り貯金をしてみる

貯金が苦手な方には、先取り貯金をしてみるのも手です。「先取り貯金」とは、収入を得たらまず一定額を貯金に回し、残った金額で生活する方法です。貯金を先に済ませることで、使いすぎを防ぎつつ確実に貯蓄を増やせます。銀行の自動振替サービスを活用して給料日に自動的に貯蓄用口座へ振り込む設定にしておけば、無理なく先取り貯蓄を習慣化できるでしょう。

7.3. お金のプロに相談する

自分だけで家計を管理するのが難しい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)など、お金の専門家に相談してみましょう。プロに相談すると、客観的な視点から家計の見直しや将来の資金計画について具体的なアドバイスがもらえます。自分では気付かなかった無駄な支出や改善点を指摘してもらえることもあるでしょう。

8. まとめ

お金がないと感じたときこそ、焦らず冷静に対処することが大切です。まずは、なぜお金が不足しているのか、そしていくら足りないのかを把握しましょう。そのうえで、支出を削減したり収入を増やしたりと、地道な努力を続けることが解決への近道です。

それでも急な出費が発生した場合には、静岡銀行のカードローン「セレカ」などを活用し、計画的な返済で少しずつ状況を改善していきましょう。