2025年9月30日公開(2025年9月30日更新)

カードローンの在籍確認とは?電話内容や流れ|スムーズに行うためのポイントを解説

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2025年9月30日公開(2025年9月30日更新)

カードローンの在籍確認とは?電話内容や流れ|スムーズに行うためのポイントを解説
荒木 和音(あらき かずね)

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荒木 和音(あらき かずね)

保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

カードローンの申し込みを検討する際、「在籍確認の電話で勤務先にローンの利用がバレてしまうのでは」「在籍確認がスムーズに行われるか」と不安に感じる方は少なくないでしょう。しかし、在籍確認の目的や流れを事前に理解しておけば、過度に心配する必要はありません。

本記事では、カードローンの在籍確認がなぜ必要なのか、電話でどのようなやり取りが行われるのかを詳しく解説します。スムーズに手続きを進めるためのポイントや審査に関する注意点もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. カードローンで在籍確認が必要な理由

カードローンの在籍確認は、審査の一環として、申込者の返済能力を確認する目的で行われるものです。

一般的に、カードローンの審査に通過するためには、安定した収入があることが重要です。申込者が申告した勤務先で本当に働いていることが確認できれば、金融機関は毎月一定の収入を得ている人物だと判断し、返済能力を評価する材料の一つとします。

カードローンの在籍確認とは?電話内容や流れ|スムーズに行うためのポイントを解説

2. 在籍確認の方法と流れ

在籍確認はどのように、またどのタイミングで行われるのでしょうか。その具体的な方法と一連の流れを解説します。

2.1 在籍確認は電話や書類で行われる

在籍確認は、原則として勤務先への電話連絡によって進められます。ただし、金融機関や申込者の状況によっては、電話連絡の代わりに書類提出による在籍確認で進められる場合もあります。

一般的に在籍確認の書類として認められるのは、以下のものです。

  • 勤務先名が記載されている健康保険証
  • 勤務先の在籍証明書
  • 最新の給与明細や源泉徴収票
  • 雇用契約書 など

どの書類が必要になるかは金融機関によって異なるため、事前に確認をしておきましょう。

2.2 在籍確認のタイミング

カードローンの審査は、以下の流れで行われることが一般的です。

  1. 申し込み
  2. 必要書類の提出
  3. 審査
  4. 契約手続き

在籍確認は、申し込みと書類提出が終わった後の審査過程で実施されます。
電話は金融機関の営業時間内である平日の日中にかかってくるケースが多いです。日時を正確に指定するのはむずかしいですが、事情がある場合は事前に相談をしてみましょう。

なお、新しくカードローンに申し込む場合だけでなく、契約後に利用限度額を増やす増額審査の際にも、改めて在籍確認が実施されることがあります。

3. 在籍確認の電話で聞かれる内容

在籍確認の電話では、申込者のプライバシーに十分な配慮がなされます。基本的に、銀行の場合は銀行名、消費者金融の場合は担当者の個人名を名乗りますが、いずれもカードローンの申し込みであることが分からないように配慮してもらえる場合がほとんどです。

3.1 本人が勤務先にいる場合

申込者本人が電話に出られる場合は、簡単な質疑応答で在籍確認が完了します。

本人が勤務先にいる場合の例
金融機関担当者 「○○銀行(または個人名)と申しますが、△△様(申込者)はいらっしゃいますでしょうか。」
会社の同僚 「はい、少々お待ちください。」
(申込者に電話を取り次ぐ)
申込者 「お電話代わりました、△△です。」
金融機関担当者 「△△様ご本人様でしょうか。わたくし、○○銀行(または個人名)のX Xと申します。

このたびは、カードローンにお申し込みいただきありがとうございます。これにて在籍の確認が完了いたしました。」
申込者 「はい、ありがとうございました。」

このように、本人が出れば1〜2分程度の簡単なやり取りで終わります。

3.2 本人が電話に出られない・在籍していない場合

申込者本人が席を外していたり休みだったりしても、その会社に在籍していると分かれば在籍確認は完了します。

本人が電話に出られない場合の例
金融機関担当者 「○○銀行(または個人名)と申しますが、△△様(申込者)はいらっしゃいますでしょうか。」
会社の同僚 「申し訳ございません。△△はただいま席を外しております。」
金融機関担当者 「さようでございますか。それでは、改めてご連絡いたします。」

この場合、同僚が「席を外している」と答えたことにより、申込者がその会社に在籍していると判断されます。「外出中です」「本日はお休みをいただいております」といった返答でも同様です。

一方で、電話に出た同僚が「○○という者はおりません」「すでに退職いたしました」などと答えた場合は、在籍確認が取れず、申告内容と事実が異なると判断され、審査に落ちる一因となります。

また、プライバシー保護の観点から、従業員の在籍について一切答えない方針の企業もあります。その場合は、在籍確認の方法を金融機関に事前に相談しておきましょう。

4. 電話での在籍確認をスムーズに行うためのポイント

在籍確認の電話をスムーズに終えるために、申込者側ができる工夫をご紹介します。

4.1 本人に取り次ぎやすい電話番号を申請する

会社の代表番号を申告すると、部署が多くて取り次ぎに時間がかかったり、電話に出た人が申込者のことを知らなかったりする可能性があります。

在籍確認がスムーズに進まないリスクを避けるため、自分の所属する部署の直通番号など、自分宛ての電話を取り次いでもらいやすい番号を申告しましょう。

4.2 派遣社員は派遣元を申請する

派遣社員の場合、在籍しているのは派遣元の会社です。そのため、申込時には派遣先の電話番号ではなく、雇用契約を結んでいる派遣元の電話番号を申告しましょう。

ただし、金融機関によっては派遣先の情報も必要な場合があるため、申し込みの際に確認が必要です。

4.3 平日の早い時間に申し込む

審査をスムーズに進めたいなら、平日の午前中など早い時間帯に申し込むのがおすすめです。

夕方以降や休日の前に申し込むと、在籍確認の電話が翌営業日以降になり、審査に時間がかかってしまう可能性があります。急いでいる場合は特に注意が必要です。

5. カードローンの在籍確認や審査に通らない原因

在籍確認がうまくいかない、あるいは審査そのものに通らない場合、いくつかの原因が考えられます。

まず、申告した勤務先の電話番号が間違っているなど申込情報に不備があると、在籍確認の電話自体ができません。情報に誤りがあると、意図的でなくても虚偽申告とみなされ、審査に落ちるリスクが高まります。

書類で在籍確認をする場合も、書類に不備があると確認が滞ります。必要書類やその内容を事前にしっかり確認しておきましょう。

なお、在籍確認は審査の一部にすぎません。カードローンの審査では通常以下の項目が総合的にチェックされます。

  • 申込者の属性(年収や雇用形態など)
  • 信用情報(過去のローンやクレジットの返済履歴)
  • 借入状況(他社からの借入額など)

これらのいずれかに問題があると、在籍確認が完了しても審査に通過するのはむずかしくなるでしょう。

カードローンの審査で重視される項目や手続きの流れについては以下の記事も参考にしてください。

>> カードローンの審査内容や流れは?知っておきたいポイントや通らない理由を解説
>> ローンの審査に通らない人がお金を借りるには?対処方法や通過できない理由を解説

6. カードローンの在籍確認でよくある質問

続いて、カードローンの在籍確認に関してよくある質問をまとめました。

6.1 勤務先にバレたくないときはどうすればいい?

金融機関は申込者のプライバシーに配慮して在籍確認を行うため、電話口の第三者に「カードローンの審査で電話をした」などと話すことはありません。そのため、在籍確認の電話だけでカードローンの利用が周囲に知られる可能性は低いでしょう。

とはいえ、銀行名や個人名の電話に対してカードローンの審査であることを勘ぐる人もいます。電話の内容を尋ねられて正直に言いたくない場合は、「クレジットカードの申込確認だった」「サービスやキャンペーンの案内を受けた」などと説明するとよいでしょう。

もし不安な場合は、申し込みの際に金融機関の担当者に在籍確認の方法について相談することをおすすめします。

6.2 在籍確認なしのカードローンはある?

在籍確認は返済能力を確かめる重要な審査項目の一つであるため、在籍確認なしで利用できるカードローンは基本的にありません。
原則的に電話での在籍確認なしとするカードローンもありますが、その場合も書類提出など別の方法で確認が行われます。

また、申込内容に不備がある場合や過去に返済を延滞した履歴がある場合などは、必要に応じて電話での在籍確認が実施されることもあります。

6.3 在籍確認できれば審査に通るの?

在籍確認が完了しても、必ず審査に通るわけではありません。
前述のとおり、審査は在籍確認のほか、申込者の属性、信用情報、借入状況など、さまざまな要素を総合的に判断して行われます。在籍確認はあくまで審査項目の一つと理解しておきましょう。

6.4 在籍確認で年収を聞かれるの?

在籍確認は、あくまで申込者が申告した勤務先で働いている事実を確認する手続きであるため、年収や役職といった個人的な情報を電話で尋ねられることはありません。
年収などの情報は、申込時に提出する書類や信用情報機関の記録を通じて確認されます。

6.5 パートやアルバイトも在籍確認はある?

在籍確認は返済能力を確認するために行われるものであるため、雇用形態にかかわらず、パートやアルバイトの方も実施の対象となります。電話があることをあらかじめ勤務先に伝えておくとスムーズに手続きが進むでしょう

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8. まとめ

カードローンの在籍確認は、申込者の返済能力を判断するために行われる重要な手続きです。電話または書類で実施されますが、申込者のプライバシーに配慮して行われるため、過度に心配する必要はありません。

自身に取り次いでもらいやすい電話番号を申告する、平日の早い時間に申し込むといった工夫をすれば、在籍確認はスムーズに進む可能性が高まります。手続きに不安な点がある場合は、早めに金融機関に相談しましょう。