2026年7月27日公開(2026年7月27日更新)

一人暮らしの生活費はいくら?平均額や費用を抑えるポイント、急な出費への備えについて

#お金の悩み

2026年7月27日時点の情報となります。

一人暮らしの生活費はいくら?平均額や費用を抑えるポイント、急な出費への備えについて
荒木 和音(あらき かずね)

■ Profile

荒木 和音(あらき かずね)

保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

一人暮らしを始める予定がある方の中には、毎月の生活費や初期費用がどのくらいかかるのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、一人暮らしの生活費の平均額や費目別の内訳を紹介したうえで、支出を見直すヒントや無理のない節約のコツを解説します。カードローンなど急な出費への備え方についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

1. 一人暮らしの生活費はいくら?

総務省の家計調査によると、一人暮らし(単身世帯)の生活費は、月平均17万3,042円となっています。費目別の内訳は以下のとおりです。

■単身世帯の1ヵ月間の支出

支出額 単身世帯の構成比
食費 4万9,321円 28.5%
住居費 2万1,667円 12.5%
光熱・水道 1万3,333円 7.7%
家具・家事用品 6,120円 3.5%
被服および履物 4,908円 2.8%
保健医療 8,754円 5.1%
交通・通信 1万9,334円 11.2%
教養娯楽費 2万1,173円 12.2%
その他の消費支出 2万8,433円 16.5%
消費支出合計 17万3,042円

出典:総務省「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

住居費は、持ち家世帯(住居費0円)を含む平均値です。全国の平均家賃は約5万7,000円となっていますので、実際に物件を借りる場合は4万円〜5万円程度上乗せをして考えておいたほうがよいでしょう。

出典:全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」

また、上記はあくまで全年齢層を含む単身世帯の平均値です。20代で初めて一人暮らしを始める方と50代以上で長年一人暮らしをしている方とでは支出の傾向が大きく異なります。あわせて、お住まいの地域によっても生活コストは大きく変わる場合があります。自身の収入やライフスタイルにあわせ、どの費目にいくら配分するかを考えてみましょう。

一人暮らしの生活費はいくら?平均額や費用を抑えるポイント、急な出費への備えについて

2. 【項目別】一人暮らしの生活費で見直しのヒント

一人暮らしの生活費を見直す際は、費目ごとの特徴を理解したうえで、支出を減らす方法がないか考えてみましょう。

2.1 食費

外食やコンビニの利用を控えて自炊中心の食生活にするのが食費を抑えるポイントです。週1回のまとめ買いを習慣にすれば、余計なついで買いを防げます。飲み物も、コンビニや自動販売機で購入するのではなく水筒を持参するだけで、月に数千円程度の節約につながります。

ただし、食事は健康に直結するものですので、無理に食費を削りすぎるのは避けましょう。週の半分は自炊する、休日だけは外食をするなど、自分のペースで続けられる範囲から始めてみてください。

2.2 住居費

住居費は、エリア、築年数、設備や間取り、駅からの距離などによって変動しますが、一般的に家賃は手取り収入の3割以下、もしくは3分の1以内に収めるのが目安とされています。

具体的に、手取り月収ごとの家賃の目安を見てみましょう。

手取り月収 家賃目安(3割以下) 家賃目安(3分の1以内)
18万円 5万4,000円 6万円
20万円 6万円 6万6,000円
23万円 6万9,000円 7万6,000円
25万円 7万5,000円 8万3,000円

また、賃貸物件の契約を更新する場合、家賃以外に更新料としてさらに1ヵ月分などのまとまった費用が必要となります。それらの費用が発生するタイミングをあらかじめ把握し、逆算して月々数千円ずつ積み立てておくと、まとまった出費への備えになるでしょう。

勤務先に住宅手当の制度があるかも再確認してみてください。手当によって住居費の負担を軽減できる場合があります。

2.3 光熱・水道

光熱・水道費を抑えるには、こまめな節電・節水に加え、基本料金や契約プランの見直しが効果的です。電気とガスを同じ会社でまとめて契約するセット割を利用すれば、個別に契約するよりも料金が下がるケースがあります。

また、光熱費は夏と冬のピーク時に跳ね上がる傾向にあるため、ピーク時の金額をベースに年間平均で予算を組んでおくと、季節ごとの変動があっても慌てずに済みます。

2.4 通信費・サブスクリプション

通信費を見直したい場合は、現在の通信会社やプランの料金設定を確認し、他社と比較してみましょう。格安SIMへの乗り換えや割引が適用されるプランへの変更をすれば、月々の支出を抑えられる場合があります。

あわせて、あまり使っていないサブスクリプションの整理も検討してみてください。動画配信、音楽配信、ジムの月額会員など、契約したまま利用頻度が下がっているサービスがあれば、解約するだけで毎月の固定費を減らせます。

2.5 保険料

ライフステージにあわせて保険を見直すことで保険料を抑えられる場合もあります。自分に必要な保障内容と保障額を見極め、保険に加入しすぎていないか確認してみましょう。

また、高額療養費制度(1ヵ月にかかった医療費が上限額を超えた場合に払い戻しを受けられる制度)などを活用し、不足分を民間の保険でカバーするという考え方も大切です。

参考:全国健康保険協会「高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)」

2.6 娯楽費・交際費

娯楽費・交際費はストレス発散や人間関係の維持に必要な支出ですが、無計画に使っていると家計を圧迫する原因となります。

見直しのポイントは、優先順位を考えて予算を組み立てることです。本当に参加したい集まりだけに絞る、交際費は月○円までと決めるなど、あらかじめ上限を設定しておけば、衝動的な出費を防げます。楽しみを完全になくすのではなく、使い方にメリハリをつける意識をもちましょう。

3. 一人暮らしのスタートに必要な初期費用の目安

一人暮らしを始める際には、毎月の生活費とは別にまとまった初期費用が必要です。初期費用は、賃貸契約の諸経費と引っ越し・家具家電代の2つに大きく分けられます。

賃貸契約の諸経費としては、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、鍵交換代などが発生します。合計すると家賃の4ヵ月〜6ヵ月分が目安です。家賃6万円の物件であれば24万円〜36万円程度が必要となります。

加えて、引っ越し業者への支払いや、冷蔵庫・洗濯機・ベッドなどの家具家電の購入費もかかるため、総額では約50万円前後になるケースが一般的です。

初期費用を少しでも抑えたい方は、以下のポイントを意識してみてください。

  • 敷金・礼金ゼロの物件を探す
  • 仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ
  • フリーレント(家賃無料期間)を交渉する
  • 引っ越し費用の相見積もりを取る
  • 引っ越しの繁忙期(2月〜4月頃)を避ける

物件選びや引っ越しの時期を工夫するだけで、初期費用を数万円〜10万円以上削減できる場合もあります。新生活をスタートさせる前にしっかりと見積もりを立てておきましょう。

4. 今日からできる!無理のない節約のコツ

一人暮らしの生活費を無理なく抑えたい場合は、以下のコツを実践してみましょう。

  • 固定費を見直してみる
  • 家計簿をつけて支出を可視化する
  • 先取り貯金をする
  • 費用ごとにお金を分けておく

それぞれ詳しく解説しますので、できることから少しずつ取り組んでみてください。

4.1 固定費を見直してみる

固定費は、一度削減できればその後ずっと効果が続くため、特に効率のよい節約法です。毎月数千円の節約は小さく感じるかもしれませんが、年間に換算すると数万円の差になります。

通信費のプラン変更や保険の見直し、使っていないサブスクリプションの解約など、固定費の断捨離から始めてみましょう。各契約の料金明細を一度すべて洗い出し、本当に必要なものだけを残す意識をもつと、無駄な出費に気づきやすくなります。

4.2 家計簿をつけて支出を可視化する

家計簿をつけて支出を見える化することは節約の基本です。記録をつけていないと何にいくら使っているのか把握できず、無駄遣いの原因もわからないままになってしまいます。

毎日記録するのは面倒と感じる方には、家計簿アプリの活用がおすすめです。銀行口座やクレジットカードと連携できるアプリなら支出が自動で記録・分類されるため、手間をかけずに収支の全体像がつかめます。まずは1ヵ月間つけてみて、想定よりお金を使いすぎている費目がないか確認してみてください。

4.3 先取り貯金をする

先取り貯金とは、給料が入ったタイミングで先に貯金分を取り分け、残った金額で生活する方法です。「余ったら貯金しようと考えていたのに月末になったらお金が残っていなかった」という状況に陥らないよう、先に確保する仕組みを整えましょう。

効果的なのは、貯金専用の口座を用意し、給与振込日にあわせて自動振替を設定しておくことです。毎月一定額が自動で移動するため、意識しなくても着実にお金が貯まっていきます。

4.4 費用ごとにお金を分けておく

費用ごとにお金を分けておく方法も、使いすぎを防ぐうえで効果があります。封筒に「食費」「交際費」「日用品費」などとラベルを貼って現金を振り分ける方法や、目的別に口座を分けて管理する方法が代表的です。

費目ごとに予算を区切っておけば、「食費が足りなくなったから娯楽費を削る」といった調整を自分自身で判断できるようになります。限られた予算の中でやりくりする経験を積み重ねれば、自然とマネーリテラシーが高まるでしょう。

5. 一人暮らしで陥りやすい急な出費への備え

一人暮らしでは、月々の生活費とは別に予想外の出費が発生する場面があります。いざというときに慌てないよう、急な出費に備える方法を知っておきましょう。

  • 不用品をフリマアプリやリサイクルショップで売る
  • スキマ時間にできる単発・日払いバイトをする
  • どうしても苦しいときは公的制度の利用を検討する
  • カードローンの利用を検討する

それぞれ詳しく解説します。

5.1 不用品をフリマアプリやリサイクルショップで売る

手元にある不用品を売却すれば、即日~数日で現金を手にできます。着なくなった服、読み終わった本、使わなくなった家電など、部屋の中を見渡せば、売れるものは意外と見つかるものです。

すぐに現金が欲しいときは、リサイクルショップに直接持ち込めばその場で買い取ってもらえます。フリマアプリを使えば、自分で価格を設定して出品でき、リサイクルショップへの持ち込みよりも高値で売れる場合があります。部屋の片づけにもなるため一石二鳥の方法です。

5.2 スキマ時間にできる単発・日払いバイトをする

スキマ時間を使って単発・日払いのアルバイトに申し込み収入を得る方法もあります。最近はスキマバイト専用のアプリも登場しており、履歴書の提出や面接なしで当日から働ける案件も少なくありません。給与が数日以内に振り込まれる案件を選べば、急ぎで資金を確保したいときにも対応できます。

5.3 どうしても苦しいときは公的制度の利用を検討する

一時的なピンチではなく、失業や病気などで根本的に生活が成り立たない場合は、国や自治体のセーフティネットを活用しましょう。

家賃相当額を支給する住居確保給付金、仕事や住まいに関する支援を受けられる生活困窮者自立支援制度、無利子で少額を借りられる緊急小口資金など、さまざまな制度があります。困ったときはお住まいの市区町村の役所や社会福祉協議会に相談してみましょう。

5.4 カードローンの利用を検討する

賃貸の更新料、冠婚葬祭、帰省費用、家電の故障、病気やケガなど、月々の生活費以外で急な出費が重なる場面は少なくありません。そうした出費に貯金だけで対応しきれないときは、カードローンを活用するのも一つの方法です。あらかじめカードローンの契約をしておけば、必要なときに必要な金額だけ借り入れできるため、急な出費にもスムーズに対応できます。

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急な出費への対処法についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

>> 今すぐお金が必要な人必見!すぐに借りる方法・やってはいけないことなどを解説

6. まとめ

一人暮らしの生活費は住む地域やライフスタイルによって変わりますが、まずは自分の支出を把握し、食費や固定費など、見直せる費目から少しずつ改善していきましょう。先取り貯金や費目ごとの予算管理を習慣にすれば、無理なく支出をコントロールできるようになります。

しかし、どれだけ計画的に家計を管理していても、予想外の出費を完全に避けるのはむずかしいものです。急な出費に備えて「セレカ」のようなカードローンの契約も選択肢の一つとして検討しておきましょう。