2026年7月31日公開
お金を貯める方法とは?貯まらない人の特徴やポイント・注意すべき点を解説
#お金の悩み
2026年7月31日時点の情報となります。
■ Profile
荒木 和音(あらき かずね)
保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
将来のために貯蓄を増やしたいと考えていても「毎月ギリギリで貯金まで回らない」「気づけばお給料を使い切ってしまっている」といった悩みを抱えている方は多いでしょう。
漠然と「お金を貯めたい」と思っていても、継続して貯蓄を増やすのは簡単ではありません。しかし、具体的な計画を立て、少しの工夫を取り入れるだけで、無理なく着実にお金を貯められるようになります。
本記事では、計画的にお金を貯める方法や、お金が貯まらない人の特徴、貯蓄をする際の注意点などをわかりやすく解説します。
1. お金を貯めるために心がけること
本格的にお金を貯めようと決意したら、いきなり節約を始めたり投資をしたりする前に、土台となる準備をしましょう。やみくもに行動するのではなく、なぜ貯めるのか、現状はどうなっているのかを整理することから始めることが重要です。
まずは、お金を貯めるために心がけておきたい2つのポイントを解説します。
1.1 お金を貯める目的や目標を決める
「なんとなく将来が不安だから」といった曖昧な理由では、貯金のモチベーションがなかなか上がりません。何のためにお金を貯めるのか(目的)を明確にし、そのうえで、いつまでにいくら必要か(目標)を数値化しましょう。たとえば以下のようなイメージです。
目的:来年の夏休みにハワイ旅行へ行きたい
目標:旅行費用として、来年の7月までに50万円を貯める
具体的な数値が決まれば、毎月の積立額や節約すべき金額なども明確になるでしょう。
1.2 現状の収支を把握する
目標が決まったら、次に現状の収支を把握します。支出が収入を上回っていると赤字状態となり、当然ながらお金を貯めることはできません。家計簿などをつけ、何にいくら使っているかを可視化しましょう。現状を把握できれば、節約できそうな支出が見えてきます。
家計簿は、ノートやスマートフォンアプリ、表計算ソフトなど、どれを使っても構いません。継続することが重要なので、ご自身の性格やライフスタイルに合った方法を選びましょう。
2. 計画的にお金を貯める方法
貯蓄を成功させるには、意志の力に頼るのではなく、自然とお金が貯まる仕組みをつくることが効果的です。ここでは、計画的にお金を貯める方法を4つご紹介します。
2.1 先取り貯金を行う
確実にお金を貯めるには、先取り貯金が効果的です。先取り貯金とは、収入が入った直後に貯金する分を別の口座に移し、残りのお金で生活をやりくりする方法です。
生活費の余りを貯金しようと考えていても、手元にお金があるとつい使ってしまい、結局貯まらないケースはよくあります。また、自分で別口座へ移す場合だと、「今月は出費が多いから」などと考えて移すのを後回しにしてしまう可能性もあるでしょう。
そうしたことを避けるため、銀行の自動振替サービスなどを利用し、給料日に自動でお金が移動する仕組みを作ることが重要です。また、勤務先に財形貯蓄制度がある場合はぜひ活用してください。給与天引きによって、手元に入ってくる前に確実に貯蓄へ回すことができます。
このように、貯金分を始めからなかったものとして生活する環境を作れば、意志の強さに関係なく自動的にお金が貯まります。
2.2 無駄な支出を減らす
お金を貯めるには、収入を増やすこと以上に、無駄な支出を減らすことが重要です。
支出は大きく、固定費と変動費に分けられます。
| 固定費 | 変動費 |
|---|---|
| 水道・光熱費 通信費 保険料 サブスクリプション |
食費 日用品費 交際費 |
毎月決まって出ていく固定費は、一度見直すだけで継続的な節約効果が期待できます。プランの変更など、簡単な手続きで見直しができる場合も多いので、優先的に取り組みましょう。
また変動費も、以下のような日々の工夫で抑えることが可能です。
- ついで買いを減らし、スーパーやドラッグストアなどでまとめ買いをする
- マイボトルを持参して飲み物代を節約する
- 外食の頻度を決めて自炊の日を増やす
まずは固定費から見直し、無理のない範囲で変動費の削減にも取り組んでみましょう。
2.3 資産運用を活用する
長期的な視点で資産形成を目指すなら、預貯金だけでなく資産運用をするのも一つの方法です。株式や投資信託などの金融商品は預貯金よりも高い利回りが期待できるため、効率よくお金を増やせる可能性があります。
ただし、投資には元本割れのリスクが伴います。リスクを抑えるためには以下のポイントを意識してください。
- 長期投資:数年〜数十年の運用期間を確保し安定的な収益を目指す
- 積立投資:毎月一定額を購入し購入単価を平準化する
- 分散投資:投資先を分散させ価格変動の影響を抑える
数百円から始められる少額投資や、貯まったポイントを使って投資できるサービスも増えています。無理のない範囲から始めてみるとよいでしょう。
2.4 収入を増やすのも一つの手
支出の見直しにはどうしても限界があるため、お金を貯めるスピードをさらに上げたい場合は、収入を増やすことも検討してみましょう。入ってくるお金が増えれば、その分をそのまま貯蓄に回すことができます。具体的には以下のような方法があります。
- スキルアップして本業での昇給や昇格を目指す
- 隙間時間を活用して副業に取り組む
- 不用品をフリマアプリなどで売却する
ただし、収入が増えたからといって、それにあわせて支出も増やしてしまっては意味がありません。増えた分の収入は先取り貯金に回すなどのマイルール定め、それをしっかり守りましょう。
3. お金が貯まらない人の特徴
「なぜかお金が貯まらない」という方には、いくつかの共通点があります。ご自身に当てはまる項目がないかチェックし、改善に向けた対策を講じてみてください。
3.1 無計画な出費が多い
無計画な出費が多い方は、その場の気分や衝動でお金を使ってしまう傾向にあります。「セールで安いから」「期間限定だから」といった理由で、本来必要のないものまで購入しているケースもあるでしょう。
一つひとつの出費は小さくても、積み重なれば家計を圧迫する原因となります。無駄な支出を減らし、手元に残るお金を増やしたい場合は、以下のポイントを意識してみてください。
- 買う前に「本当に必要か?」と一度立ち止まる
- 欲しい物リストを作ってから買い物をする
- キャッシュレス決済の履歴を定期的に見直してムダ遣いをチェックする
3.2 収支を把握できていない
収支を把握できていないことも、お金が貯まらない大きな原因の一つです。自分が毎月いくら使っているのかを正確に理解していないと、気づかぬうちに支出が膨らみ、赤字になってしまう恐れがあります。「贅沢しているつもりはないのに、なぜかお金がない」という状態が続く場合は、以下のような方法でお金の流れを把握してみましょう。
- 家計簿アプリやメモを活用し、日々の出費を漏れなく記録する
- クレジットカードの明細や通帳を見て固定費の支払い額を正確に把握する
- 収入から支出を差し引いて毎月の収支バランス(黒字か赤字か)を確認する
4. 貯金はどれくらい?年齢別にみる貯蓄額について
貯蓄の目標を決める際の参考として、周りの方が実際にどれくらい貯金しているかを確認してみましょう。
金融経済教育推進機構の調査データをもとにした、世帯ごとの金融資産保有額は以下のとおりです。
| 二人以上世帯 | 単身世帯 | |||
|---|---|---|---|---|
| 平均 | 中央値 | 平均 | 中央値 | |
| 全体 | 1,374万円 | 350万円 | 989万円 | 100万円 |
| 20歳代 | 382万円 | 84万円 | 161万円 | 15万円 |
| 30歳代 | 677万円 | 180万円 | 459万円 | 90万円 |
| 40歳代 | 944万円 | 250万円 | 883万円 | 85万円 |
| 50歳代 | 1,168万円 | 250万円 | 1,087万円 | 30万円 |
| 60歳代 | 2,033万円 | 650万円 | 1,679万円 | 350万円 |
| 70歳代 | 1,923万円 | 800万円 | 1,634万円 | 475万円 |
※金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
表のデータを見ると、どの年代でも平均値は中央値の数倍から十数倍高い数値になっています。これは、計算方法の違いによるものです。
平均値はすべてのデータを合計しデータの個数で割った値のため、一部の資産家など極端に大きい数値の影響を受けやすく、実態と乖離するケースがあります。 一方、中央値はデータを小さい順に並べたとき真ん中に来る値のため、極端な数値の影響を受けにくく、より実態に近い数値となります。一般的な水準を知りたい場合は中央値を参考にするとよいでしょう。
また、全体の傾向としては、年代が進むにつれて貯蓄額が多くなっています。20代などの若いうちは収入が限られるため貯蓄も少なめですが、勤続年数を重ねるにつれて増加し、退職金などが入る60代で大きく伸びる傾向にあります。まずはご自身の年代の中央値を目標に、無理のない範囲で貯蓄計画を立ててみてください。
5. 1年で100万円貯めるにはどうすればいい?
「1年で100万円」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、具体的な数字に落とし込むと、日々の行動目標が見えてきます。以下の表を参考に、ご自身の状況にあわせた計画をイメージしてみましょう。
| 貯金の頻度 | 貯金額 |
|---|---|
| 毎月の貯金(賞与なし) | 毎月約8万4,000円(賞与なし) |
| 毎月の貯金+賞与60万円 | 毎月約3万4,000円+賞与60万円 |
| 毎月の貯金+賞与30万円 | 毎月約5万9,000円+賞与30万円 |
毎月の貯金額を確保するためには、まず支出の徹底的な見直しが必要です。衝動買いをやめる、使っていないサブスクリプションを解約するなど、無駄な出費を削っていきましょう。
あわせて、頻繁な外食やコンビニ利用を控える、気乗りのしない飲み会や遊びの誘いは断るなど、日々の支出をコントロールする意識も大切です。そうして浮いたお金を確実に先取り貯金へ回し、コツコツと積み上げていくことが、目標達成につながります。
6. お金を貯めるうえでの注意点
お金を貯めたい気持ちが強すぎると、ときに無理な行動をとってしまいがちです。継続的に貯蓄に取り組むうえでの注意点を解説します。
6.1 無理な目標を設定しない
貯蓄のために食費を極端に削ったり、必要な交際費までゼロにしたりすると、ストレスが溜まるだけでなく、健康や人間関係に支障が出る恐れもあります。一般的に、無理なく貯蓄できる目安は手取り収入の10%〜20%といわれています。まずはこの範囲内で目標を設定し、慣れてきたら徐々に割合を増やすなど、柔軟に調整しましょう。
6.2 短期間で貯めようと思わない
「1ヵ月で○○万円貯める」などといった短期間での目標達成を目指すと、無理が生じてしまい、挫折する原因になりかねません。食費を削りすぎて体調を崩したり、ストレスで散財してしまったりしては本末転倒です。一時的に大きく節約するよりも、長期的な視点で毎月少しずつ積み立てていくほうが、結果的に大きな資産を築けます。焦らず自分のペースで貯蓄を継続しましょう。
6.3 危険な方法でお金を稼がない
早くお金を貯めたいからといって、詐欺や違法な投資、リスクの高いギャンブルなどでお金を稼ごうとしてはいけません。これらに手を出すと、お金を増やすどころか大切な資産を失い、最悪の場合は犯罪トラブルに巻き込まれるリスクもあります。短期間で大きく資産を増やしようとするよりも、長期的な視点で着実にお金を積み上げていく意識を持つことが大切です。
7. お金を借り入れる選択も検討しておく
計画的に貯金をしていても、どうしても期日までに資金を用意できない場面もあるでしょう。そうした万が一の場合には、カードローンやフリーローン、目的別ローンなどを活用して一時的に不足分を補うのも一つの方法です。
もし、急な出費に備えて使い勝手のよいカードローンをお探しなら、静岡銀行のカードローン「セレカ」のご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
セレカはWebで申し込みが完結するため、忙しいときでも手続きが進めやすく、静岡銀行の口座をお持ちでない方でも申し込みが可能です。融資利率は年1.5%〜14.5%で、新規契約の場合は60日間無利息で借り入れができます。いざというときの備えとして、ぜひお申し込みをご検討ください。
8. まとめ
お金を貯めたいと思ったら、まず目的と目標を明確にし、現状の収支を把握することから始めましょう。そのうえで、先取り貯金の実践や固定費の見直しなど、具体的な行動に移すことが大切です。
短期間で結果を出そうとして焦る必要はありません。無理のない範囲でルールを決め、コツコツと継続することが、着実な資産形成につながります。まずは家計簿アプリを使ってみるなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
