2026年8月15日公開

効率的に貯金する方法とは?年代別の平均貯金額や貯金の注意点も解説

#お金の悩み

2026年8月15日時点の情報となります。

効率的に貯金する方法とは?年代別の平均貯金額や貯金の注意点も解説
荒木 和音(あらき かずね)

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荒木 和音(あらき かずね)

保険代理店での個人向け家計相談や企業のリスクコンサルティングを経て、金融専門ライターとして独立。現在はWEBメディアを中心に、クレジットカードやカードローン、資産運用などに関する記事を幅広く執筆している。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。

「将来のために貯金をしたいけれど何から始めればいいのかわからない」「節約しているつもりなのに目標の額まで届かない」などとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
無理なく着実にお金を貯めたいなら、目的や目標を明確にしたうえで、無駄な支出の見直しや先取り貯金を実践することが大切です。本記事では、年代別の平均貯金額を確認したうえで、効率的に貯金する方法や貯金に取り組む際の注意点などを詳しく解説します。

1. 年代別の平均貯金額

まずは、自分の貯金額が同年代と比べてどの水準にあるのかデータで確認しておきましょう。

二人以上世帯 単身世帯
平均 中央値 平均 中央値
全体 1,940万円 720万円 919万円 130万円
20歳代 525万円 125万円 255万円 37万円
30歳代 1,096万円 311万円 501万円 100万円
40歳代 1,486万円 500万円 859万円 100万円
50歳代 1,908万円 700万円 999万円 120万円
60歳代 2,683万円 1,400万円 1,364万円 300万円
70歳代 2,416万円 1,178万円 1,489万円 500万円

※金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」

平均値は一部の高額資産保有者によって引き上げられる傾向にあるため、実態に近い数字を知りたい場合は中央値を参考にしましょう。たとえば、単身世帯全体では平均が919万円に対し、中央値は130万円と、約7分の1の水準にとどまっています。

年代別の傾向を見ると、二人以上世帯・単身世帯ともに、年代が上がるほど中央値も増加しています。ただし、単身世帯は30歳代〜50歳代の中央値が100万円〜120万円でほぼ横ばいです。家賃や生活費をすべて一人で負担するため、収入が増えても貯金に回す余裕が生まれにくい傾向が読み取れます。

2. なぜ貯まらない?なかなか貯金が続かない理由

貯金したいと思っているのになかなかお金が貯まらない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 収支の現状を把握できていない
  • 貯金の目的が曖昧で、余ったら貯金しようと考えている
  • 固定費が高すぎる
  • 予算を決めずに衝動買いをしてしまう

貯金が続かない方によくあるのが、毎月の収入と支出を正確に把握できていないケースです。手取りがいくらで何にいくら使っているのかが曖昧なままでは、貯金に回せる金額も見えてきません。

また、目的や目標金額を決めずにいると、日々の出費を優先してしまい、月末には残高がほとんど残っていないという結果になりがちです。衝動買いが積み重なり、想定以上にお金を使ってしまうケースも少なくありません。

加えて、家賃や通信費といった固定費が収入に対して高すぎる場合、食費や娯楽費をいくら切り詰めても節約の効果は限定的になってしまいます。

無理なく貯金を継続するためには、自分に合ったお金の貯め方を知り、仕組みとして取り入れることが重要です。

3. 効率的に貯金する方法

効率的に貯金するためのポイントは以下のとおりです。

  • 目的と目標を設定する
  • 無駄な支出を減らす
  • 用途別に予算を分けて使いすぎを防ぐ
  • 別口座をつくって先取り貯金する

やみくもに節約するのではなく、目標から逆算して家計管理の仕組みを整えていくことで、貯金を継続しやすくなります。以下、それぞれについて解説します。

3.1 目的と目標を設定する

効率的に貯金するためにまず取り組みたいのが、何のために・いつまでに・いくら貯めるのかを明確にすることです。目的が曖昧なまま貯金を始めると、モチベーションが続かず、途中で挫折する原因となります。目的・達成時期・目標金額を決めておけば、毎月いくら貯金すればよいかが具体的になり、継続しやすくなるでしょう。

また、目標金額と達成時期を明確にすると、自分に合ったお金の増やし方を選びやすくなります。数年以内に使う資金は元本割れリスクのない預貯金で確保し、10年以上先の老後資金ならNISAやiDeCoを活用した積立投資を検討するなど、目的に応じた手段を活用できます。

3.2 無駄な支出を減らす

効率的に貯金するためには、無駄な支出を削減する必要があります。その際は、家計簿をつけて毎月の収支を把握するのが効果的です。何にいくら使っているかが明確になれば、削れる出費や貯金に回せる金額が自然と見えてきます。

支出を見直す際は、以下のような固定費の削減から着手しましょう。

  • 水道光熱費
  • スマートフォンの利用料金
  • 保険料
  • サブスクリプション費

固定費は一度見直すとその後も継続的に節約効果が期待できるため、効果を実感しやすいでしょう。

3.3 用途別に予算を分けて使いすぎを防ぐ

用途別に予算を分けて管理すると、今月あといくら使えるかが一目でわかるようになるため、使いすぎを防げます。銀行の目的別口座などを活用して、生活費・固定費・予備費などにお金を振り分けましょう。

目的別口座とは、一つの銀行口座のなかに食費用・交際費用・旅行積立用などの仮想口座を作成できるサービスです。

デジタル管理が苦手な方は、給料日に現金を引き出し、用途ごとに封筒に予算額を振り分ける方法を検討しましょう。

3.4 別口座をつくって先取り貯金する

給料が入ったタイミングで、生活費に手をつける前に一定額を貯金用口座へ自動的に移す先取り貯金を実践すると、「今月も使いすぎて貯金できなかった」という状況を避けやすくなります。

先取り貯金を実践する場合は、普段使いの口座とは別に貯金専用の口座を開設し、銀行の自動振替サービスを設定するのがおすすめです。毎月決まった日に指定額が自動で振り替わるため、安定的に貯金を続けられます。

また、勤務先の福利厚生に財形貯蓄制度がある方は積極的に活用しましょう。財形貯蓄は給与から天引きで積み立てられるため、自分で振替設定をする手間がかかりません。

4. 効率的に貯金するための注意点

せっかく貯金を始めても、やり方を誤ると、途中で挫折したり、かえって家計を圧迫したりする恐れがあります。以下の3点には注意しましょう。

  • 無理のない貯金計画を立てる
  • 短期間で目標を達成しようとしない
  • 高金利ローンの利用は避ける

貯金を長く続けるためにも、これらの注意点を理解しておくことが大切です。以下で詳しく解説します。

4.1 無理のない貯金計画を立てる

年代別の平均貯金額はあくまで目安であり、収入や家族構成、居住エリアによって適切な貯金額は異なります。貯金に取り組む際は、自身の収入や生活スタイルに合った目標金額を設定しましょう。

最初から高すぎる目標を設定すると、食費や交際費を過度に削ることになり、ストレスが溜まって長続きしにくくなります。まずは手取り収入の10%〜20%程度からスタートし、家計に余裕が出てきたら割合を引き上げていくようにすると、無理なく貯金額を増やせるでしょう。

4.2 短期間で目標を達成しようとしない

貯金は長期的にコツコツ継続するほうが目標に近づきやすくなります。短期間で目標を達成しようとすると毎月の貯金額を無理に引き上げることになり、日々の生活が窮屈になります。その結果、反動で大きな出費をしてしまったり、貯金自体をやめてしまったりするケースは珍しくありません。焦らず無理のないペースで貯金を継続しましょう。

4.3 高金利ローンの利用は避ける

貯金に取り組むなら、高金利ローンの利用はできるだけ避けましょう。高金利のローンは返済額に占める利息の割合が大きく、毎月返済していても元金がなかなか減りません。返済が長引けば長引くほど貯金に回すお金がない状態が続き、精神的な負担も大きくなります。

すでに高金利の借り入れがある場合は、貯金よりも繰り上げ返済を優先しましょう。完済後に改めて貯金に取り組むほうが、結果的に効率よくお金を貯められます。

5. 貯金額をさらに増やす方法

貯金を増やしたくても、節約だけでは限界があります。入ってくるお金を増やすという視点をもつと、資産形成のスピードが上がります。支出の見直しや先取り貯金に加え、さらに貯金額を増やしたい場合は、以下の方法も検討してみてください。

  • 収入を増やす
  • 資産運用に取り組む
  • NISAやiDeCoを活用する

5.1 収入を増やす

収入が増えた分をそのまま貯金に回せば、目標達成までの期間を短縮できます。

収入を増やす方法としては、本業での昇給を目指す、転職をする、副業に取り組むといった選択肢があります。ただし、勤務先によっては副業が禁止されている場合もあるため、就業規則を事前に確認しましょう。また、会社員の場合、給与収入以外の所得(副業の収入)が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。

5.2 資産運用に取り組む

教育資金や老後資金など、将来のためにお金を増やしたい場合、余裕資金を投資に回すのも選択肢の一つです。預金だけで運用する場合に比べ、複利効果を活かして効率的に資産を増やせる可能性があります。複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで利益がさらに利益を生む仕組みのことです。

ただし、投資には元本割れのリスクがあります。リスクを抑えるため、長期・積立・分散投資を意識しましょう。

5.3 NISAやiDeCoを活用する

資産運用に取り組むなら、税制優遇のあるNISAやiDeCoの活用を検討しましょう。

NISA(少額投資非課税制度)は株式や投資信託の運用益が非課税になる制度です。年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円の合計360万円で、非課税保有限度額は生涯で1,800万円となっています。

参照:金融庁「NISAを知る」

iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金を自分で運用する私的年金制度です。NISAと同様、運用益が非課税になることに加え、掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の節税効果も得られます。

6. 貯金が足りず、急な出費で困ったらどうする?

病気やケガ、冠婚葬祭など、予期せぬ出費が発生した際に貯金だけで対応するのがむずかしい場合は、カードローンの活用を検討しましょう。

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7. まとめ

貯金が続かない原因の多くは、収支の把握不足や目標の曖昧さにあります。何のために・いつまでに・いくら貯めるのかを決め、固定費の削減や先取り貯金で仕組み化すれば、無理なくお金を貯められるでしょう。

貯金が習慣化できたらNISAやiDeCoを活用した資産運用を検討するなど、ここでご紹介した内容を参考に、自分に合った貯金方法を見つけてみてください。